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自信の喪失『千代女』
お母さん、私は千代女ではありません。なんにも書けない低能の文学少女、炬燵にはいって雑誌を読んでいたら眠くなって来たので、炬燵は人間の眠り箱だと思った、という小説を一つ書いてお見せしたら、叔父さんは中途で投げ出してしまいました。
『千代女』太宰治
書くこと(認められるものを作ること)をしようと
考えれば考えるほど、評価のために書いていて
何を伝えたいのかわからないものが出来上がる。
伝えるべきことはもちろんあるけれど
どこにフォーカスすべきなのか、ポイントがずれて
何をどうするべきか分からなくて不安に駆られる。
主人公の和子みたいにすることなすことへの
自信がどんどん失われていくことによって
何をしてもできない。どうせ意味なんてないという
思考回路に至って、それから書くことをやめて
本当に何も書けなくなってしまう。
辛くても、続けてみること、挑戦は必要だ。
それを自分が欲するなら。
辞めてから、失ってからもう一度
そのポテンシャルを手に入れるのは難しい。
無くしたものは戻らない。
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