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女生徒②
それよりも、この空は、美しい。
このお空には、私うまれてはじめて
頭を下げたいのです。
『女生徒』太宰治
悩んだときに外にでて、見上げた空が
雲がひとつもなくて、澄んだ空だった。
コロナによって、外に出る機会が減って
仕事も部屋の中で進められて
幸せを感じることの方が多いはずなのに
見上げた空の美しさに感動した。
そして、今日の空が綺麗だと伝えたくなって
この空を見てほしいと心から願った。
人には何かしらの悩みがあって
それがなんともいえないくらい苦しくなる。
いま、ここにいる場所が無数に苦しくなって
息が詰まったとき見上げた空が美しくて良かった。
空が美しいと感じられることができて良かった。
『女生徒』の中には、日常の当たり前とか
小さな心の変化が描かれている。
思春期の頃とか、青年だけが感じる思いだと
はじめは思っていたけれど、人間だからわかる
心の小さな変化が無数に描かれている。
空を見上げたときに、主人公と同じ思いになった時
本を読んでいて良かったと思った。
何もない日が、いい日だと思えて良かった。
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