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別世界。『フォスフォレッセンス』
私は、この社会と、全く切りはなされた別の世界で生きている数時間を持っている。
それは、私の眠っている間の数時間である。
『フォスフォレッセンス』太宰治
1948年6月13日。
太宰が亡くなった日。
この日に雨が降ると、こんな日に亡くなったのか。
と、思いを馳せずにはいられない。
「眠っている」時間と同じように
「別の世界で生きている」時間があるとすれば
太宰の作品を読んで、自分と太宰の残した作品しか
この世にないような感覚。
何かが嫌になった時、どうでも良くなった時に
必ず私だけの時間に逃げ込む。
そこはいつも理解してくれるひとがいて
弱さを認められる時間だから。
39歳の誕生日を迎える6日前に、この世をさって
38歳で亡くなった太宰。
生きることとは、死ぬこととは、人間とは。
いつも悩んだ時の心の拠り所になってくれる。
太宰の好きな言葉をまとめたnoteを19日は書こう。
今年はいける三鷹のお墓詣り。
会いに行くことができる喜びと、桜桃忌。
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