デーミアン 読書日記

デーミアン (光文社 古典新訳文庫) ヘッセ(著) 酒寄進一(訳)

あらすじ 


些細な嘘をついたために不良に強請られていたエーミール。だが転校してきたデーミアンと仲良くなるや、不良は近づきもしなくなる。デーミアンの謎めいた人柄と思想に影響されたエーミールは、やがて真の自己を求めて深く苦悩するようになる。少年の魂の遍歴と成長を見事に描いた傑作。(光文社 古典新訳文庫 デーミアンより)

感想

思春期特有の性の目覚めと既存の価値観への疑問が描かれていて、読んだのが中学生くらいであれば滅茶苦茶共感できたと思う。キリスト教(いままで当たり前だと思っていたこと)への疑問とか、宗教と性の考えとかあるあるなので心に響いた。

しかし、あまりにもBLだった。序盤はちょっとBLの導入っぽいなと思って読んでいたけど、さすがに好きな女の子の絵をかいたらデーミアンにそっくりだったみたいな下りはBLじゃないか。最後にはキスまでするし。

中学生の時に授業か何かで読ませれば、男は思春期の悩みで共感できるし、女は腐女子に目覚められるのでwin-winなのではないでしょうか。車輪の下もいつか読みたい。


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