木村拓哉

『木村拓哉語録　努力するのもカッコイイなと思えてくる』を読んだ。なぜ木村拓哉なのかというと、斎藤環さんのヤンキー論で木村拓哉が紹介されていたからだ。矢沢永吉や典型的なヤンキーカルチャーが紹介されていて、それらについてはよく分かる。ただ、木村拓哉や白洲次郎、相田みつをがヤンキー論の中で語られていたのが意外だった。というわけで斎藤環さんのヤンキー論でも紹介されていた、『木村拓哉語録　努力するのもカッコイイなと思えてくる』を読んだ。木村拓哉語録は確かにかっこいいが、語録だけ切り取られると何か小恥ずかしいところがある。「かっこいい相田みつを」みたいな読み方をしてしまった。また、なぜか坂口恭平に共通するような箇所も見受けられた。

もちろん僕は木村拓哉の存在を知っていたが、ファンというわけではなかった。小学生の頃はよくテレビを観ていて、『プライド』やら『エンジン』がやっていた頃だ。また『SMAP×SMAP』も毎週見ていたように思う。ただ、当時の僕のアイドルは山下智久だった。木村拓哉が爆発的に人気だった時代に僕は生まれているので、その爆発性は経験していない。

最近木村拓哉のYOUTUBEの番組をよく観る。とにかく木村拓哉は何でもできるのだ。それがすごい。木村拓哉のカッコよさに気づいたのは最近だ。爆発的に人気だったのも理解できる。また、「木村拓哉」を貫き通しているのも凄い。SMAPが解散し、ジャニーズに色々問題があっても、未だにジャニーズに所属しているのも何か男気を感じる。ソロとして新たな活躍も楽しみだ。ただ、木村拓哉はやはりSMAPにいたから特に輝いていたように思える。もちろんソロでやっていける力量はあったと思うのだが、SMAPの木村拓哉と言うのが良い。何かに属しつつ、自分に出来ることを発揮しているところが良かった。やはりここにも男気を感じる。僕は鬱でヘロヘロなのだが、果たして木村拓哉のような人も鬱になるのだろうか。それが気になる。

僕はとにかく色々な人に憧れ、すぐ本に影響されるのだが、そろそろ自分の人生を生きた方がいいと思っている。もちろん良い所は吸収する。でもやはり他の人にはなれないのだ。自分の頭で考え、行動していくことも必要なのではないか。誰かに憧れたり、影響されたり、真似するのも良いが、やはり「自分」を生きる必要がある。木村拓哉のような人をみていると特にそう思う。

SMAPの曲はテレビで良く耳にしていたが、ちゃんと聴いた事はない。まあここはひとつ、SMAPベストでも聴いてみますか。