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【生命の木】タロットカードの学びを深めるヒント


ウエイト=スミス版タロットカードを理解するためには
【生命の木】の知識があったほうが良い。

と言われるけれど
カバラの思想を解説している本は、とても難しい。

【生命の木】には10の象徴(ソフィアー)があり
その「全体像」だけでも把握しておくと
カードの中に散りばめられている「シンボル」や
「絵柄の世界観」を感じとる手助けになると思う。


西洋占星術の知識があれば、
カードに割り当てられた「惑星」や「星座」の視点からも
タロットカードの世界を覗けそうです。


植物のライフサイクルを手掛かりに想像してみる



生命の木の全体像をざっくり把握するために
【植物のライフサイクル】を想像してみました。


植物には、大きく分けるとふたつのサイクルがあるのだそう。

・活動して成長する「育成期」
・活動を休止する「休眠期」

ちなみに茎がやわらかいものを草、硬いものを木と呼ぶ。
花は草の仲間で草花と呼ばれたりするのだとか。

種子が発芽するためには、「水」「空気」「適度な温度」が必要。
そして「光」が当たらないと生きていけない。

植物は四季を通して変化していく。
春に育成を開始して、成長期の後に開花して実をつける。
やがて実が熟し、寒さがやってくる頃には活動をいったんお休みして
葉を落とし休眠する。

休眠は停止しているわけではなくて
種のままの状態を保ち、発芽の時期を待っている。


「生命の木」10の象徴



『生命の木 ゴールデン・ドーンの伝統の中のカバラ』という本にこんな説明を見つけた。

究極の〈実在〉の象徴(※概要)
「存在」があり、そこから
「運動」と「休止」に分かれ、運動は「拡張」し休止は「制限する」。
それが一つ以上あれば増加し「多数」となる。
多数のものが接触すれば「結合」または「分離」する。
結果として形成される環境を「参加」という。

このプロセスが無限に続き、異なる方法で相互作用することで
多数の「顕現」を生み出す。

カバラの観点からすると、これら十の範疇
存在・運動・停止・拡張・制限・多数性・結合・分離・参加・顕現が
人間の思考の基本構造を形作っていることになる。

『生命の木 ゴールデン・ドーンの伝統の中のカバラ』ジョン・マイケル・グリア著


「生命の木」と重ね合わせてみると


ケテル   = 存在
コクマー  = 運動
ビナー   = 休止
ケセド   = 拡張
ゲブラー  = 制限
ティファレト= 多数
ネツァク  = 結合
ホド    = 分離
イェソド  = 参加
マルクト  = 顕現


さらに占星術の惑星と簡単な象意を入れてみると

ケテル   = 存在・第一動因(いかなる属性も性質も持たない)
コクマー  = 運動・獣帯(創造のエネルギー)
ビナー   = 休止・土星(エネルギーを形態へ具現化する)
ケセド   = 拡張・木星(パターンの洞察)
ゲブラー  = 制限・火星(不要な構造を単純にするための解体)
ティファレト= 多数・太陽(想像力・調和)
ネツァク  = 結合・金星(引力と相互作用)
ホド    = 分離・水星(分割・区別)
イェソド  = 参加・月 (無意識・調和)
マルクト  = 顕現・元素(肉体・五感)

生命の木は、自然界のサイクルを連想できて
そこに当てはめた言葉に「しっくりくる」ように思える。

「生命の木」の象意と象意とつなぐ経路に
タロットカードの大アルカナが配置される。

なぜその場所に、このカードなのか。
少しだけ、理解できるような気がするのです。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
良い一日になりますように♪




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