ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 感想
本記事は、【2023.5.25】にシティヘブンネットの写メ日記に掲載された「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の感想または考察を再掲したものです。
公開日： 2012年2月18日 (日本)
監督： スティーブン・ダルドリー
出演者 : トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン
映画見る前に何も知らずにクソコラ作ってあったのですが、観終わって「こんないい話のクソコラ作ってすいませんでした」という気分になりました。
雨の夜、待機中に鑑賞しました。待機中に見るべき映画ではなかったです。涙で顔がべちょべちょになりましたが、運よく(?)その日は呼ばれることなく帰宅したため、事なきを経ました。
映画の神様はわたしに微笑みかけている様子ですが、そろそろ風俗の神様にも微笑んでほしいな。
すごく久しぶりにヒューマンドラマを見た気がします。
映画は、9.11で父親を失った少年オスカーが主人公の物語です。
全体的に、物語を"取り戻す"話だったのでとても好きでした。わたしは好きですよ。
以下、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のネタバレを若干ですが含みますので一応線引きます。
👀…👀…👀…👀…👀…👀…👀…👀…👀
まず、わたしがわたし自身にびっくりしたのが、「あたし、オスカーじゃなくてトーマスの気持ちで映画を見ているわ」ということでした。
こういう映画、基本的には子供の側の視点で見ていることが多かったので「そうだよな、世界は理不尽だよな！」と憤ったり、子が泣きわめくシーンで一緒に泣きわめいたりしがちなのですが(魂が幼児なんですかね？)なんだかすっかり大人になってしまいました。
セーラー服を着なくなったからでしょうか。すずか、コスプレオプションが足りていないようです。
冗談はさておき、わたし自身が、9.11だけでなく、震災を、コロナを経験した今、「世界はどうしょうもなく、どうしょうもない」ということと「人は死ぬ」ということを理解しかけているのかもしれません。
父を失ったオスカーだけでなく、オスカーの母でありトーマスの妻リンダも喪失を理解しきれないところから、映画がはじまります。
葬式で空の棺桶を使って、「それがなんになるんだ」とオスカーが怒るシーンは結構心にきました。
遺体があったって、人が死ぬということの意味はわからないのに、なかったらなおさらだよなあ。
物語を失ってしまった2人を描くシーンたち、本当に心に来すぎて、見ながら「おぅ…」と声を漏らしたシーンもいくつかありました。1つはオスカーがトーマスのことを「ガソリンの臭いが好き」と言ったシーンです。
あああああ！わかる！わかるよ！その人をその人たらしめる情報ってそんな感じだよね！と急に友人のことを思い出してちょっと泣きました。
昨年、コロナ渦で年の離れた友人を失いました。渦中だったこともあり、直葬という形になり、友人一同に連絡が来たのは半年も過ぎてからでした。
その人は、笑う時に口元に手をあてます。仕草はおしとやかなのに、冒険するのが好きでした。ヤクザ映画も大好きでした。真似を求めると、恥ずかしがりながらもすごい気迫でヤクザ映画のキャラクターの真似をしてくれたりもしました。その人は、80歳を超えてからLINEを始めました。髪の毛をいつも綺麗に染めていました。美空ひばりを「ひばりさん」と呼んでいました。お花が好きで花言葉にも詳しかった。
何歳で何をして、仕事がどうで、どこに住んでいるとか、そういった履歴書的なことは知らなくても、わたしが彼女を"知っていた"と言えるのは、こういう、どうでもいいといったらどうでもいいようなことを、知っていたからなんですよね。
映画の中全体的に、そういうところが、すごく上手な印象でした。実際にはもう居ないトーマスの輪郭を、こういう台詞で出すのがめちゃくちゃ上手なんですよ、、、そんなん泣いちゃうよね。
トーマスの輪郭を探しながら、というか誰かに話していくうちに、オスカー及びリンダが少しずつ、トーマスとの物語を取り戻していくんですよね。はー、なんて良く出来たいい話なんだ。
家族が壊れかけて映画が苦しくなった中盤、かの有名な退役エクソシストが出てきます。喋らない役なんですけど。
手に"YES""NO"のタトゥーを入れてるの可愛すぎるよ。。。
終盤の母のネタバラシのシーンあたりはもうマスカラなくなっちゃってましたからね。あなたと同じものが"見たい"というのはなんて素敵なんだろうと思いました。守りたいでもなく。
こんな良くできた人間いるのか？と思いましたけど、トーマスも「世界一いい子」って言ってましたし、世界一いい子本当にすごい設定ですよね。
いい話とかいい設定とか言い過ぎて若干信ぴょう性にかけてますが、本当にいいと思ったし本当にボロ泣きしてましたので、シンプルないい話に弱い皆様や泣きたい皆様には激おススメです。わたし自身がまた見るかはちょっとさておき！(泣くし感動はするけど、それを経験したいとは限らないという)
こんにちは！ダイナソー・SUZUKAです。
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最後まで読んでくれてありがとう。これからも、
映画好き風俗嬢suzukaの映画日記をご照覧ください。
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