愛の市場

世界は気が狂っていて空虚だと、もっと早く気がつくべきだった

だけどそれは愛の流れで、色んな物達は光の粒を放っている


自分は単に屋根に過ぎないと、もっと早く知っていればよかった

僕の下には空っぽの空間と柱だけがあって、空気を遮る壁はない


女の子が僕を見て、この空虚な建築に入ってくるなら

彼女に遠い海と山と、街を見せよう

そこには市が立っていて、人々が歌っている

Yea…!


僕は、この世界の無関心で無機質な物達が好きで

彼等は、僕に注意を払わずに、黙ってそこに在る

それは愛の徴


もし彼女が僕を見るなら、この柱が立っているのも無駄じゃない

僕は陰を作り、そこで写真のページが風に捲れる

客達は叫ぶ Yey…!


僕達は、遠く、愛の市を見る

そこではみんな、話し、笑い、飲んで、そんなことをしている

僕達も、全ての物も、無際限の光を放ち、それが渦巻いている


僕は、この世界の無関心で無機質な物達が好きで

彼等は、僕に注意を払わずに、黙ってそこに在り

それは愛の徴


女の子が僕を見てこの空虚な建築に入ってくるなら

彼女に遠い海と山と、街を見せよう

そこには市が立っていて、人々が歌っている

Yea…!

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