仙波寛人

物書き以上作家未満。 日本語・日本文学(近現代)、詩歌句、料理、酒、音楽、アニメが好き…

仙波寛人

物書き以上作家未満。 日本語・日本文学(近現代)、詩歌句、料理、酒、音楽、アニメが好き。趣味でシナリオとか台本とかも。 【活動】個人誌 私家版「千羽鶴」の著作・編集/短編小説集『モノクログラフィ』発行

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芥川龍之介「羅生門」考~羅生門の下に集まる研究論たちを再考~

芥川龍之介「羅生門」考~羅生門の下に集まる研究論たちを再考~ たまには文学論くらい語ったっていいじゃないか。 もっと論文ならもっと書かなきゃいけなかったけど、とりあえず再考という免罪符でお茶を濁します。 はじめに芥川龍之介の「羅生門」は大正四年『帝国文学』の十一月号にて発表された、芥川文学における初期の代表作の一つである。本作は今日までに数多の側面で論考が成されており、その数は既に五〇〇を超えている。その中でも『羅生門・鼻』(新潮文庫)の解説で三好行雄氏は本作を以下のよう

    • 苦みとコーヒー

      苦みとコーヒー 用事があり一人で福岡に来た日のことだった。  特急で二時間も移動に費やしていながら、用件は三〇分もかからず終わってしまった。話の続きは二週間後というのだから、待たされる側は堪ったものではない。けれど癇癪を起こすことは到底できることではない。ただ言われるままを受け止めることしかできない私は辟易とした足取りで、東恵比寿から博多駅までの道を御笠川に沿って歩いた。  帰りの特急の時間まで充分な時間がある。慣れないスーツとパンプスによる堅苦しい疲労と、PCを入れたせ

      • 【随時更新】自己紹介(ポートフォリオ)

        仙波寛人:大分県出身の1999年生。関心の強いジャンルとしては日本語・日本文学(近現代)、詩歌句、料理、酒、音楽、アニメ。個人誌 私家版「千羽鶴」の著作・編集。青春文学と純文学の間みたいな作品が多いです。 主な活動としては、一般公募に応募する傍ら、個人誌の作成や自費出版の編集とか。 趣味でTRPGのシナリオやショートシナリオの台本も作成しています。 公表の予定はありませんが別名義で同人活動も行っています。 【主な受賞歴】 2020年 文芸思潮「第16回文芸思潮現代詩賞」入選

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