見出し画像

リテピ花写067 ウチワサボテン 食べられる健康野菜だった 乾燥を生き抜く独特の進化 

公園でサボテンの花を見つけました。
他の花を撮っていたところ、何か黄色い花が見えたので、よく見ると、なんとウチワサボテンでした。まさかこんなところに。誰が植えたのだろう。と思いながらも、さっそく撮影。植物園以外でなかなか見ることができない貴重な花です。

ウチワサボテンの花

サボテンは2,000種類以上もあり、ウチワサボテンだといっても特定の種類の名前でなく総称で、その種類は300もあります。

もともと乾燥地域で生き延びるために、水分を蒸発させる葉を棘のようにして胴体の茎で光合成をし、内部に水分を蓄えるように、長い年月をかけて進化してきたのです。ウチワサボテンが大きくなると関節から折れたりするので、西部劇でよく見る柱サボテンに進化していったのです。

サボテンの花は可愛い花でした

サボテンといえば、砂漠など乾燥地をイメージします。
でも、雪が降るカナダ南部からアルゼンチンのパタゴニアやアマゾンの熱帯雨林や標高3000mのアンデス山脈に自生するものもあります。

元々メキシコ原産ですが、15世紀からの大航海時代に各地に運ばれ広い範囲に分布したのでした。

ところで、トゲトゲのウチワサボテン、実は健康野菜なんですね。
メキシコ、地中海沿岸地域、アフリカ北部などでは、糖尿病・肥満・胃炎・高血糖などの症状を改善する野菜として消費されています。
ステーキの付け合わせなど、普通に食されているようですよ。

食用ウチワサボテンは、成長速度が速く雨を好むため、降水量が比較的多い地域で生産され、棘なしサボテンも開発されているようです。完全に棘がないのではなく、徐々に少なくなり食べやすくなってきているようです。

紅いのが蕾のようですね。

サボテンの花は、6月から8月に赤、ピンク、白、黄色などの花を咲かせます。秋には実を付けますが、これも食用になります。
また。タネからとれる油は美容オイルとしてアンチエイジング効果も期待されていて非常に高価。

サボテンの花言葉は、枯れない愛、燃える心、暖かい心、偉大などで、ウチワサボテンは、偉大、熱愛、燃える心です。
水のない所で元気で生えているサボテンは、枯れなく偉大な存在なわけですね。

しかし、暑い乾燥地域だけでなく、寒いところや熱帯雨林にも生えているとは驚きです。
棘なしサボテンとは、もはやサボテンじゃないのでは?
人間は植物の形まで変えるのですね。

蕾が花開きそうですが、トゲが迫力ありますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?