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リテピ花写072 カルドン トゲトゲの大きなアザミ? そばにおいてといわれても でも食べられるってホント?

トゲトゲのアザミのような大きな花が咲いていました。
上部の紫色のふわふわは可愛いのですが、
下部のトゲトゲは大きくアザミより相当の迫力があります。
背丈も高く2m以上もあり、見上げるように写真を撮りました。

名前は、カルドン。
原産地は、地中海沿岸、カナリア諸島で、
日本には江戸時代に輸入されました。

アザミじゃなかったのですが、
チョウセンアザミ(アーティチョーク)の野生種です。
アーティチョークと同じように若いつぼみや茎、根も食べられます。
アーティチョークは西欧ではよく食されます。
でも日本ではあまり一般的ではないので、
どんなふうに調理して、どんな味がするんでしょうね。

アザミより大きいトゲトゲのカルドン

アーティチョークの調理法は、
花が咲く前のつぼみをレモン汁を入れた熱湯で茹で、
ガクを1枚1枚剥がし、残った少ない身の部分を食べます。
味は、ホクホクとしてゆり根やそらまめに似た味で、
独特の苦みと甘みが、一度食べると癖になるそうです。

アーティチョークは、体内の塩分を調整するカリウムが豊富で、
高血圧やむくみに、また筋肉の疲れを和らげる効果もあります。
そして食物繊維はゴボウの1.5倍もあります。
ただ、おいしいかどうかは別として、野菜としては高価なのが残念ですね。

カルドンも、茎やつぼみ、根を食べることができます。
種子からは油が取れ、頭花や葉、根は薬用になります。
結構、見かけによらず有用な花なんですね。

食用にもなるカルドン

この花にも花言葉があります。
そばにおいて、独立独歩、孤独、警告、傷つく心。
警告や傷つく心は、トゲに触るとケガするよと言っているようですね。
独立独歩、孤独は近寄りがたい姿形から想像できます。
そばにおいては果たしてどんなわけなんでしょうね。
そばに置きたくても痛そう。

実は、カルドンは乾燥にも適応できるかなり侵略的な外来種で、
アルゼンチンのパンパやカリフォルニア州、オーストラリアでは
雑草扱いなんです。
もっと簡単に調理できれば、
栄養価の高い野菜として人気が出たのかもわかりませんね。
古代、エジプト、ギリシャ、ローマ時代に
すでに食用や薬用として利用されていたといいますから、
人類は生き残るために何でも食べてきたのですね。
何でも未知の食べ物を初めて食べた人はえらい。
飢えた勇者のおかげで食材が豊富になったのですね。

古代から食されてきたカルドン

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