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潮州 鳳凰単叢 通天香と、贈り物考

《逞しい中国茶》
麦茶や冷茶ばかりになりがちな酷暑。ときどきは、冷房の効いた部屋で温かいお茶を。

単叢茶は、飲み干した後から鼻に残る香りがいい。焙煎度合いや水の軟度にもよるかもしれないが、早めのタイミングで、茶海や茶杯に移した方が好きだ。

お湯を沸かしている間に、器とお茶を用意する。一杯のお茶のためにかける時間は贅沢であるし、持つべき時間だと思う。毎日は難しくても、週に何日か。

ペットボトル、ビン、缶の回収日にご近所を歩いていると、『このお宅では、冬でもお茶を淹れないんだな』と、その廃棄される量から想像してしまう。全く余計なお世話であるが、お茶を淹れるのは面倒くさいのかもしれない。

自分で淹れると美味しいだけでなく、淹れる過程で、その日の心のありように気づき、今日は平和だ、とか、何も起こらなかったのに、何を焦っているんだろう、とか、はっとさせられることがある。

5時起きで家庭菜園に出ても、すぐに汗びっしょりになったけど、今日も、美味しいお茶とごはんで平和な心持の週末である。

《贈り物》
今日のおやつは、教室の保護者様からお中元でいただいた焼き菓子。世代交代していくうちに、お中元、お歳暮がほぼなくなった。合理的でよいと思うけど、少し寂しい。昔は、毎回、同じ品物をくださる方、毎回、違うものを選んでくださる方、様々だった。どんなものでもうれしい。ものではなく、気持ちが。

『私が好きそう、って思ってくれたのだろう』『ご自分が美味しかったからかも』と、選んで、購入して、持ってきてくださる手間に心がこもっていてうれしいのだ。だから、「いただきものです」と、果物を少しお裾分けしてくださるだけでも、とてもうれしい。

《新しいお札》
新紙幣が解禁されてすぐに、お月謝を新紙幣で用意してくださった方がいる。きょうだい二人分だから、一万円札、五千円札、千円札の3種とも。これもまた、その心づかいがうれしい。そして、勉強させていただいた。新しい紙幣を手にすると、とりあえず、記念に取っておこうと思うかもしれないが、私も、お世話になっている方に新紙幣で渡したい、と思った。

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