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台湾 杉林渓烏龍茶 宵越しの茶は・・・飲む?

昔から、「宵越しの茶は飲むな」と言われてきた。科学的根拠を知らない子どもの頃でも、なんとなく、変質する、みたいなことかな、と納得していた。

ところが、台湾の、客家の里、北埔老街(ベイプーラオジエ)のお茶屋さんを訪ねたとき、店主が、「昨日も日本人が来て、これ、その人と飲んだお茶」と、出涸らしの東方美人茶を淹れてくれたのだ。北埔は東方美人茶の産地で、店主は生産者でもある。

それはその店で最高級のお茶だったが、『昨日のお茶?その人が何時に来たのか知らないけど、大丈夫かな』と、先人の教えが頭をよぎりながらも、店主が美味しそうに飲むので、一杯いただいた。さすがに、期待した香りや濃厚な味わいはなかったが、悪くなかった。

以来、宵越しの茶を試すことがある。

東方美人茶の里での体験は、以前、note しました。

《7月2日のお茶》
今回は、前日に淹れた「杉林渓烏龍」の茶壷をそのまま置いておいて、翌朝、熱湯を注ぎ、淹れてみた。このお茶は、台北のお茶屋さんで、ふだんは試飲をしていないのを、お願いして、淹れてもらい、気に入ったお茶だ。

実験は成功。

まだまだ出る、みたいな観点ではない。元のお茶の、きょうだいではなくて、いとこくらいの風味になっているのが面白い。客家の里の店主が淹れてくれた、最高級東方美人茶の出涸らしよりも、美味しく淹れられたと思う。

最初に入れるとき(つまり、宵越し前)は、一煎目、20秒くらい。二煎目からも、数十秒で、早めに淹れる方が美味しいと思うお茶だが、宵越しの場合は、数分置くとじわーっと寝ていた成分が起きてくるようだ。

最初に入れるときから、お茶を抽出したら、茶壷や蓋椀の蓋を開けて、茶葉を無用に蒸らさないことと、宵越しするときも十分にお茶を出し切って、残った茶葉を乾燥させると、良くない化学変化を防げるのではないかな。夏は冷蔵庫に入れるといいかもしれない。

《ごはん》
とうもろこしを箱にいっぱいいただいた。生産者の方から。出荷しない分だから、気にしないで、と言われるが、どれも十分売れる出来栄え。

三分の一を湯がき、もう三分の一を実だけにして冷凍し、残りの三分の一はそのまま冷蔵庫へ。

とうもろこしごはん、その残りで翌日は、サンバルペーストのマレー風焼飯、バター炒めやかき揚げ、と、今週は、コーン尽くし。

今は立派な大人の姪っ子がちっちゃいとき、トトロのメイになりきって一人芝居をよくやっていた。その辺の工事現場から管の端切れみたいなのを拾ってきて、とうもろこしに見立て、「とうころもしー」と。

彼女もとうもろこし大好きだけど、はて、今度うちに来るまでに、冷凍庫のつぶつぶコーン、残ってるかな。食べちゃうかも。

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