【となり町観光】 月見山(神戸)
ぽっかりと空いた火曜日。
久々に、「となり町観光」に出かけた。
目的地は、月見山。
だいぶ前に通りかかった時から、ぜったいに好きな街だと思っていた。
それなのに、ずっと、この街に足を向けることはなかった。
お菓子箱の底に、大好きなあめ玉を残しておくような。
その時がくるまで、大切に心にしまっていた、とっておきの場所。
先日の火曜日。ついにその時がきた。
100円ショップで買い物を終えた後、ふと、「月見山に行こう」と思いついた。
月見山は、ぼくの大好きな詩人・竹中郁が住んでいた街。
(と記憶していて少し調べたが、あいにく確固たる情報は見つからなかったので、間違えていたら、ごめんなさい。)
たくさんの詩が、ここで生み出されたと思うと、ぼくにとって憧れの地である。
戻って、となり町観光。
月見山駅に行こうと思っていたのに、三ノ宮で乗り換えそびれて、降りたのは「須磨」。
あちゃちゃ。
でも、結果オーライ。
ホームに降りると目の前に海。
そこから海岸に降りて、月見山駅を目指して、気の向くままに歩く。
2号線を渡り、少し東に進んだところで、路地に入る。
ドキドキと、胸が高鳴る。
さて、探検の始まりだ。
知らない街に迷い込む。
それは、ささやかなスリルと未知との出会いに満ちた、日常から足を踏み外した小さな冒険だ。
曇りがちだった空に、太陽が顔を出し、街をじわりと光で包んでいく。
離宮道を渡ったら、月見山町。
月見山駅ももうすぐだ。
バラのマークを頼りに路地を進んでいくと、前触れもなく駅に出た。
しばし、立ち尽くす。
ああ、やっぱりいい駅だ。
周りの商店もいい。
さて、もちろん、喫茶店もあった。
それはそれは、すてきな喫茶店。
そのことはまた、ローカル喫茶店案内で書こう。
お楽しみに。
では、また。
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