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推しの帰還〜おかえり筒香〜

少し前の話になるが、筒香選手が日本球界に帰還した。
どこの球団になるかとそわそわしていたが、私が応援している横浜DeNAベイスターズに復帰となった。
ベイスターズに入団が決まった日は、嬉しさとホッとした気持ちの両方が込み上げてきた1日になった。
そう、私の推しは筒香選手だ。

私は父親が元野球部で、幼少期の夕方はプロ野球中継を見て過ごしていたという家庭だったこともあり、野球に対する興味は人並み以上にあった。
部活は野球部ではなかったが、パワプロをやり込んだり、友人と野球漫画の話で盛り上がったりした学生時代の思い出は記憶に新しい。
神奈川とは特に縁のない私ではあったが、幼少期から横浜という地への憧れがあった。
その憧れもあり、横浜ベイスターズを昔から好きな球団として応援していた。

筒香選手は同い年というとこもあり、入団時から認識はしていたが、すごいホームランバッターがベイスターズに入ったのだなくらいの感覚であった。その後野球自体は好きでたまにテレビ中継を見ていたりした程度で、特に推しの選手がいるわけではなかった。
ただ、そんな私にとって筒香選手が推しになったのは2017年のWBCからだった。

その時のWBCでは筒香選手は大会を通じて4番に座り、チームの主軸として活躍をされていた。
その時に私は「自分と同じ年の人が日本代表の4番になって世界で活躍しているんだ…」という現実を目の当たりに、自身の年齢が大きな責任を伴い始る時期に来たのだという感覚を覚えた。
これまでも同い年や年下のスポーツ選手が活躍しているのは目にしていたが、どこかまだ年上の人が日本代表を支えているというようなことだと勝手に思っていた。
しかし筒香選手が4番でチームを引っ張っていくようなポジションについて活躍している様子を見ると、いつまでも先輩たちに引っ張ってもらうだけでなく、自分も周りの人を引っ張っていかなくてはいけない齢なのだと痛感した。
そんなことを考えながらテレビ越しで見る筒香選手は眩しく、そこから応援するようになった。

その後は2017年に初めて横浜スタジアムに生観戦デビューをし、生で筒香選手を見ることができた。
その時は筒香選手を生で見ることができた喜びだけでなく、スタジアムで選手一人一人の応援歌やチャンステーマを一緒に歌うことの面白さや、席に座って飲むビールの美味しさ、点が入った時に周りの知らない人たちと交わすハイタッチなど、現地に足を運ぶことでしか感じられない熱狂感を味わうことができた。
その年に横浜DeNAベイスターズはクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズに進出することができた。
運良くその時に観戦チケットを当たることができて、横浜スタジアムでソフトバンクに勝った試合を見ることができたのは一生の思い出だ。

月日が流れ、先日、筒香選手がベイスターズに戻ってきた後としては初めて横浜スタジアムに観戦に行った。
その日はこれまでベイスターズの4番に座っていた牧選手が怪我のため欠場していたため、筒香選手が復帰後初のベイスターズの4番に座った日だった。
残念ながらその日は負けてしまったが、筒香選手のヒットを見ることができた。
再び筒香選手の姿を自分に勝手に重ねて、もっと頑張って行かなきゃと身が引き締まったのであった。

おかえり筒香!
横浜の空高くホームランをかっ飛ばす姿を目に焼き付けておくよ!

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