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午前1時にコーヒーを淹れてみた

目覚めると同時にスッキリしない重苦しさが頭を襲った。時計を見るまでもなく夜中に目覚めてしまったことを確信する。スマホの時計で自分の感覚が正しいことがわかって少し嬉しい。

時々夜中に目覚めるたびに原因を考えてみる。夕食が多過ぎなかったか、あるいは少な過ぎなかったか、深酒をしなかったか、適度な運動はしたか。今回の原因は、恐らく寝る直前までスマホと睨めっこしていたからだろう。調べものは決して寝る直前にしてはいけない。

寝れる気が全くしないのでこんな夜中にコーヒーを淹れてみる。ガスコンロのスイッチ音とケトルでお湯を沸かす音が、夜中の静寂に思いのほか響いたので、お隣さんを起こしやしないかとヒヤヒヤした。お湯がコーヒー粉を蒸らす際に湧き出る香りが鼻腔をくすぐる。コーヒーの苦味と酸味を舌が感じる。頭は重苦しいのに嗅覚と味覚が冴えているのが不思議だった。

長くて尊い1日がはじまる。

400字エッセイ書いています。

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