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適度な距離を保つ

不思議な感覚だった。

18歳のとき、あれだけ一人暮らしにワクワクしていたにも関わらず、一人暮らし2日目に強い寂しさを感じた。胸の奥が痛くなって食事がまともに喉を通らなかったことを覚えている。1週間ほど経過すると強い寂しさは消えたけど、「家族に会いたいなー」という思いはずっと感じていた。

家族と暮らしている同年代にこの気持ちを伝えても、絶対にわかってくれなかった。今思えば当然だ。彼らは毎日一緒にいるんだから。家族と仲が悪いとか彼らの感謝の気持ちが弱いとかではなく、毎日一緒にいると慣れがあるし、良いことだけでなく悪いことも目につきやすいんだ。

これは家族だけではなく、友人、恋人、恩師、ペットにも当てはまるだろう。個人的には「最近あの人と会ってないな」と思いを馳せるくらいの頻度で会うのが良い気がする。もちろん、その人との関係の深さにもよる。

年末年始以来会えていない今日、家族に思いを馳せた。

400字エッセイ書いています。

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