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社会資源とどんどんつながる、ゆるやかなムラ、頼れるチームをつくる


代表講師のライチです。先週、土曜の早朝と午後に、「どんと来い思春期!心の準備講座」をお伝えしました。早朝は、先日のこの記事でもご紹介したNPO法人シングルマザーズシスターフッドさんの主催。午後は、都内の中学校のPTAの主催でした。事前にいただいた質問と、当日にいただいた質問とが、とても重なるところがありました。どのご家庭でも、成長過程の大波・小波の中を精一杯試行錯誤されてるんですよね。あらためて、「自分だけが悩んでるんじゃないんだな」「みんな頑張ってるんだな」と思えるだけでも貴重な機会だと思いました。子どもの変化に戸惑うことが増えたら、この講座おすすめです。ご感想たっぷりのレポートも掲載されています。たくさんのフィードバックありがとうございます。


悩みを外に共有することは、普段の生活の中では難しさも感じます。同級生の保護者どうしでは、子どものプライバシーにも関わるし、何か「困ってる」=「できてない」=「自分が頑張っていないせい」のように感じてしまったり・・・・それでもしつこくおすすめしたいのは、どんどん外の力を借りることです。それは「親が頑張ってない」証明などではなく、むしろ頑張って外とつながるのは親子双方に良いことです。親だけ、家庭だけで子どもたちを育てるのは無理です。「社会資源」というムラををフルに使って、子どもたちを育んでいきましょう。

リスママという立場からも声を大にして言いたいのが、保護者が話を聴いてもらえる場を持つこと、の重要性。子どもの問題、とだけ思わずに、子どもの状態について「自分が」どう感じて、どう困って、何が不安かという芯のところを聴いてもらえる場所があるといいですね。そのうえで、子ども自身も、親からでなくほかの大人から話を聴いてもらえる機会があるのがよいです。それは悩みでなくとも、好きなものの話ができたり教えてもらえたり、
スポーツ、サークル、塾、地域活動・・・・親じゃない大人からもサポートがある状態ができていくのは、親への不満や抵抗をゆるめることにもつながります。先日知った取り組みに、こんな素敵な活動がありました。

子どもと、おとなが、定期的に交流しながらナナメの関係をつくっていく。


さて、思春期の子どもに関する「自分の気持ち」を聴いてもらうにはどういうところがあるのでしょう。小学生までのお子さんがいる方でしたら、リスニングママ・プロジェクトのおはなしDAYもご利用いただきたいです!
→初めてご利用の方へ・ご利用方法はこちら

それ以外で、継続的なサポートを得るとしたら。スクールカウンセラーさんには、私も子どもが小学生の6年間、何度かお世話になりました。担任の先生と子ども本人も交えて話したこともありました。相談といっても何か特効薬みたいな方法を教えてもらえるわけでなく、一緒に話しながら、何が起きていて、何を大事に考えてやっていこうか、を自分が明確にして子どもと関わる人と共有する、という感じでした。育ちを見守るチームを作るようなイメージです。人と人のことなので、相性もあるかもしれません。曜日で違うカウンセラーが来られる学校なら、別の人にも話してみるとか、担任の先生は忙しそうだけど副担任の先生は話が通じたとか、あきらめずにつながりを求める必要があるかもしれません。

スクールソーシャルワーカーさんは、地域の関係機関と連携をとりながら、子どもを取り巻く環境からの問題解決の専門家です。学校の先生を通じてコンタクトをとるか、市区町村の教育委員会に問い合わせてみましょう。


(2021.7.25追記)
学校だと当事者性が高すぎて対立みたいになりそう、とか一度対応で傷ついてしまった、味方じゃない気がしてしまっている、というときは
都道府県の教育相談センター
市区町村の子ども家庭支援センター
不登校の子のための活動をしているNPO

気になる症状や行動があれば
児童精神科や思春期外来のある精神科のクリニック

なども視野に入れて検索して、ピンときたところに問い合わせをしてみるとよいと思います。(ほかにもここもあるよ!など情報ご存じの方いらしたら教えてください)それも、全て解決!な方法がどこかにあるわけではなく
専門家の知見を借りながら、自分は、子どもは、何を大切にしたいのか、どんな関わりができるのか、をじっくりみていく、というつもりであくまでも主体を自分にしていると、依存的になったり、振り回される感じにならずにいられます。図書館にも、ヒントになる本があるかも。私は先日の講座で「暴力」についての話題が出ていたので、この本をいま読んでいます。

怒りのヒミツ、にも通じる、実例が多くわかりやすい本です。講座を開催するたびに、私も学びが深まっています。ありがとうございます!

8月も、シングルマザーズ・シスターフッドさんの主催で、怒りのヒミツ、お願いのヒミツ、どんと来い思春期、と3講座開催されます!上でご紹介したnote記事に申込先のリンクがありますよ。シングルマザーの方と、この団体の支援者の方が参加できます。リスママ主催の怒りのヒミツは9月、思春期は10月に開催予定です。

このように、リスママの講座を、オンラインであなたのコミュニティに呼んでいただくことができます!オンラインなので、交通費はかかりません、全国の学校、子育て支援団体さんなどお気軽にお声がけくださいね。
(2021年7月21日の記事より)

おはなしDAYのご予約は

■こちらのカレンダーからどうぞ。
https://coubic.com/lis-mom/services


■NPO法人リスニングママ・プロジェクトHP
https://lis-mom.jimdofree.com/


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