見出し画像

私が経験した2回の産後期から考える3つのケアポイント


代表講師のライチです。3月5日は「産後ケアの日」なんですって!
私も自分の出産や産後のことを思い返してみました。

1回目は28年前。23歳の時でした。総合病院での里帰り出産でした。
「いきむ」、とか「いきみを逃す」、とか全然わかっていなくて、本番では顔に力を入れ過ぎて、出産を終えたころには、顔にも目にも内出血が出ていて、居合わせた母の「こんな汚い産婦を初めて見た」という正直な(ほんとに悪気なくただ口が悪いのです)感想を覚えています・・・・

実母には産前産後とってもお世話になったのですが、実家で産後の養生をさせてもらってる間に何度か爆発爆弾した苦い思い出があります。

「抱き癖がつくよ」「こんなに泣くのは母乳が足りてないのでは?」などの些細な感想ともアドバイスともつかない言葉に、閉ざされた環境で私はいちいち反応していました。

お世話になりながらも不満がたまっていく、という複雑な思い…ご経験ある方もいらっしゃるのでは。そして、無理しながら受け入れしていた母もついに「お前、もう東京へ帰れ!〇〇さん(夫の名前)に迎えに来てもらえ!」と叫ぶまでに追い詰められ。(帰ることすら、迎えに来てもらわないと無理だった自分にもさらに凹みしたね、この時は)

里帰りを終え、1か月後に東京で核家族生活をスタートした時には、今度は離れていた夫との間で、子どもが加わったパートナーシップ構築に苦労する…!という大変な産後でした。

あの時の孤独感、閉塞感は、そこから20年後にリスママを立ち上げた原動力になっています。そう思うと、苦労は宝に替わっていますね。同じ苦労は次世代には引き継ぎたくないから、率先して宝に替えていきたい・・・


2回目のお産はその10年後。33歳の私は、前回の苦い経験をふまえて「今度は自宅出産がいい!」と出張助産師さんを探しました。連携している産院と助産院にもつないでもらい、食事や運動や諸々取り組み、主体的にお産を迎えました。

出産の顛末はまた別の機会に譲りますが、第二子は、自宅(当時シェアハウス住まい)のトイレで、助産師さんが到着する前に自力で生まれてきました。一度もいきむことなく、ずるりずるりと回転して出てくるのを、私はただ手でキャッチするだけでこの世に出てきてくれました。その生命力に母もびっくり。

その数分後、到着した助産師さんに必要なケアを受けて、私たちは母子ともに今日まで健康に生きてこられました。感謝しかありません。

産後のケアとしては、子の父であるパートナー、シェアハウスの仲間、毎日訪問してくれた助産師さん。そして訪問してくれた友人たち、おばあちゃん。復帰を心待ちにしてくれていた職場のボス。オンラインでの、子育てネットワーク。(当時はSNSはまだなくてメーリングリストというツールが主流でした)に、とてもとても助けてもらいました。おかげで、二度目の産後は、爆発した記憶はありません。


この二つの産後からいま思うことは、、、

①主体的にお産と産後をプランしてみてください
「こうなってるんだ~」であきらめないで「こうできますか?」と訊いてみる、「こうできる場所はあるかな?」と探すなど。とはいえ、プランどおりにはいかないこともあります。意図することと、ゆだねること、その二つをバランスするのが子育ての期間、ずっと続きます。


②ぜひ、里帰り出産ならばパートナーとの連携を強く保ってくださいね。ZOOM、LINE通話、FaceTimeなどツールがあっても、SNS的なキラキラ近況報告をしただけでは支えあう関係を育てにくいので、本音を素直に出せる関係性を作りましょう!もし今、ままならないことがあっても、お互いのせいではない、私たちはこれを一緒に乗り越えていく味方という前提でコミュニケ―ションを。


③ぜひ、家族以外の方との接点を継続してください。
パートナーや親族とのあいだのことは、当事者同士で話す前に、生活をともにしない、利害関係がない相手と話すほうが気楽に心の整理ができます。毎日顔を合わせる人との間では波風を立てたくない。でも、ため込むのも結局、どこかで強く責めてしまったり、のちのちの関係に響いてしまいます。

おはなしDAYや、「聴いてくれる友人」との時間を、優先的に確保してくださいね。アドバイスや、ジャッジなしに聴いてもらえる場が増えていくようにみ~~んなが聴ける人であるように、リスママも「聴く力」の普及活動を頑張ります!


いま、お産を控えているかたも、まさに産後真っ最中の方もいまも「あの頃の痛み」がうずく、というかたもおはなしDAYを、ぜひご利用くださいね。
(2021年3月5日の記事より)


おはなしDAYのご予約は

■こちらのカレンダーから。様々なオンライン講座も開催しています。
https://coubic.com/lis-mom/services


■NPO法人リスニングママ・プロジェクトHP
https://lis-mom.jimdofree.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?