セブン(1995年)|感想・レビュー

映画「セブン」日本版劇場予告

監督: デヴィッド・フィンチャー
 脚本: アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
出演: ブラッド・ピット モーガン・フリーマン
1995年/アメリカ/126分 

以前一度見ていて、ちゃんとレビュー書こうと思っていたので、もう一度観てみました。

 ………胸糞映画だった、ことを忘れていました。

本作は「七つの大罪」というキリスト教の概念になぞらえた劇場型犯罪の物語です。

 七つの大罪とは、GLUTTONY(暴食) GREED(強欲) SLOTH(怠惰) LUST(肉欲) PRIDE(高慢) ENVY(嫉妬) WRATH(憤怒)があり、一つの罪に対して、一人が犠牲になっていくという感じです。

 そして、最後のラストシーンが秀逸ということで有名な映画でもあります。
私も、あのラストシーン、好きです。

 サマセット(モーガン・フリーマン)とミルズ(ブラッド・ピット)の演技も素晴らしい。この映画で、サマセットに、とても共感でき、好きな登場人物です。

ミルズの危うさや、頭の悪そうな言動に、私たちは、やきもきさせられ、焦らさせられる。まるで、昔の自分を見ているようだった(苦笑)。苦笑をつけないとやってられない。そんなミルズの救われない結末。素晴らしいですね。

 レビューで書いている人がいたけれど、モーガンフリーマンの夜の図書館のシーンは美しい。

そして、美しい映像と、ブラピが部屋で事件を考えていて、凄惨な写真の数々のカットが交互に映し出される、センスの良さ。

 土砂降りの雨のシーンから、わかりやすくエンディングは快晴の空という、お決まりの、お決まりのと言ってはなんだが、分かりやすさも、好感が持てる。 

フィンチャー監督って、『セブン』のほかにも、『ファイト・クラブ』や『ゾディアック』『ゴーン・ガール』などを撮っている監督です。

 ちなみに、上記作品は、まだ観てない映画。
『ファイト・クラブ』も、脚本が素晴らしいと言われている作品。
『ゾディアック』は、実際にあった猟奇殺人を題材にしている。
こちらから知りました。

【都市伝説】未解決事件!警察をもて遊んだIQ300の天才凶悪犯!!


『ゴーン・ガール』は、話題作ということで気になっている映画。

 ここからは、いろんなレビューを読んで、覚えておきたいこととしてメモ。映画って解読していくから面白いなと、最近思っています。

 七つの大罪について

キリスト教カトリックにおける概念で、堕落した人間が犯すとされる“全ての罪の根源となるもの”のことだ。
カトリックでは「罪源」と呼ばれ、罪そのものというよりも、罪を誘発する悪しき習性といった方が近いだろう。罪を罪として意識しにくい故に、神への甚だしい冒涜となるのだ。

そして七つの大罪は、罪の重さがそれぞれ違います。
「嫉妬」が一番罪が重い。

 最も罪の重い「嫉妬」の罪人を、犯人であるジョン・ドウ自身が、担っている。
こういうのは、宗教観をちゃんと知らないと、観ているだけではわかりませんね。

 ジョン・ドゥという名前

「ジョン・ドウ」とはそもそも正体不明な者を指す言葉で、日本語でいうところの“名無しの権兵衛”。要は「どこの誰だかわからない奴」である(ちなみに女性の場合はジェーン・ドウと呼ばれる)。


これを知ったとき、名前じゃないんかい!と思いました。
そして、イエス・キリストのことを思い出しました。
イエスというのは、太郎てきなありふれた名前だそうです。
意味がある名前じゃないんかい!と、同じことを思いました。
ちなみにキリストの意味は、救世主。

 

ラストシーン

ラストシーンは、なかなか衝撃てきすぎて、揉めたみたいですが、こんな記事を見つけました。 

フィンチャーは最後まで現行のバッドエンド・バージョンにこだわった。打ち合わせの席で、アンドリュー・ケヴィン・ウォーカーがこんな言葉を発したのを覚えていたからだ。 「暴力が暴力を呼ぶんだよ」 哀しい暴力の連鎖を描くには、引退間近の老刑事ではなく、若々しく無垢な青年が引き金を引くことが必要だと考えたのだ。

フィンチャー監督、素晴らしい!!!

アンドリュー・ケヴィン・ウォーカーは、脚本を担当しました。

そして、冒頭の「大食」の犠牲になった人として登場……!

  

参考にした記事はこちら。


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2019.9.22 Prime Videoにて。

 

 

 

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