ハノイから世界を斬る2: 在越韓国人・韓国系企業動向
今回は、ベトナムで存在感が大きい韓国について報告。
在ホーチミン韓国人
在ホーチミンの韓国人の数は、約150,000人と言われる。一方、在ホーチミンの日本人の数は、約1万人であると言われるので、約10倍の数である。また、韓国人学校が7区にあり、7区が韓国人街となっているが、自営業と駐在員が住む場所は多少異なっている。また、2区(現Thu Duc)は、新しいアパートが多く、単身や独身駐在員の韓国人が増えている地域である。
ホーチミンにおいては、釜山式刺身定食など、釜山レストランが多い。日本では釜山レストランは馴染みがないものが食べれるのがポイントである。
在ハノイ韓国人
在ハノイの韓国人は、約50,000人と言われる。一方、在ハノイの日本人は、約1万人弱と言われるので、約5倍の数である。また、韓国人学校がミーディンにあることから、ミーディンが韓国人街となっている。自営業と駐在員が住む場所は多少異なっており、Cau Giayに駐在員が多い。
ハノイにおいては、ソウル式が多く、ソウル式漢方健康豚足やソウル式ウナギBBQなどが人気である。
在越韓国人ネットワーク
駐在員グループは、新韓銀行や優秀な高校・大学・軍隊の同窓会やゴルフ会などがある。自営業グループは、GYBMプログラム等に参加した同窓会や各スポーツで遊んでいる。情報発信は、新韓銀行・在越韓国商工会・GYBMのリーダーなどである。
まとめ:ハノイとホーチミンの韓国人
ハノイは、ソウル出身の大企業駐在員が多い(Samsung, LG, SK, 政府関連)。ソウル大などのトップ大学のエリートが多い。ホーチミンは、釜山出身の自営業者が多いのが特徴(大企業は、HYOSUNG, POSCO, CJ group)。
韓国企業と日本企業の強み
韓国は、マーケティング経営でもあり、商品・サービスの現地化(韓国モデルの修正)を当初から徹底。自動車であれば、ベトナムで売れている小型のハッチバックは、韓国本土では販売していなく、東南アジア戦略車を現地で生産をしている。日本も同様ではあるが、少し前までは日本で売れている商品の海外輸出という視点が強かったのは否めない。韓国系ベーカリーチェーンにおいても、ベトナム人が気に入るテイストや商品を中心にし、韓国色を出していない。
ベトナムでの韓国文化の「風」
韓国は、2000年ぐらいから韓国ドラマ・映画。そして、韓国音楽(K-POP)が人気になり、韓国コスメティック及び韓国料理が流行っている。韓国政府は、コンテンツを無料で提供して、ベトナム人に韓国観光を促す一気通貫戦略が徹底されている。日本は縦割り制度であるので、経産省がアウトバウンド。国土交通省内の観光庁がインバウンド対応と役割分担されてしまっており、各省庁での成果を求めすぎると、一気通貫で進めている韓国政府のスピードとの差が出てきているのが実態である。
在越韓国企業の成功ビジネスモデル
新韓銀行
KYOWONグループ
音声で聞きたい人は、下記。15分ほど。
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