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Lisk SDK v5 環境構築手順 -Devnet起動確認編-

はじめに

Lisk SDK v5では組み込みDBになったので、以前までのSDKのようにDocker入れてPostgreSQLを入れてみたいなことをしなくてよくなりました!
UbuntuさえあればあとはLisk SDKを入れるだけ!
なんと楽になったのでしょう...

大事なことなので前回に引き続き書きました!

で、実際にDevnet(いわゆる開発環境)を構築して起動確認するところまでやるのが今回の記事です。

というか、このシリーズ今回で終わりですが...


サポートされているプラットフォーム

記載プラットフォームはSDK v5が使用されているCore v3の環境に合わせています。
Source code setup (Core v3)

・Ubuntu 18.04 (LTS) x86_64
・Ubuntu 20.04 (LTS) x86_64
・macOS

Windowsの人は前回の記事を読んでUbuntu18.04 (20.04も可) を入れておいてください。
※VPS、VMで用意するのも可


1.  apt updateをする

以下のコマンドを入力

sudo apt update
コマンド入力時にユーザーのパスワードを聞かれた場合はパスワードを入力して下さい。
なお、入力中の文字列は見えません。

終わるとこんな感じ

画像1


2. curl, build-essentialインストールする

以下のコマンドを入力

sudo apt install -y curl build-essential

終わるとこんな感じ

画像2

上の画像はcurlのみインストール
build-essentialのログ長いので...

3. nvmをインストールする

nvm(Node Version Manager)はプロジェクトによってNode.jsの使用バージョンを変えたい時などに役に立つNode.jsのバージョン管理ツールです。
nvm以外(nodebrewとか)で管理する人や、Node.jsを直接インストールする人は「Node.jsのインストール」まで読み飛ばしてください。

以下のコマンドを入力

curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.38.0/install.sh | bash

終わるとこんな感じ

画像3

nvm - github』を参照し、出来る限り最新のコマンドで実行してください。

以下のコマンドを入力してbashrcをリロード

source ~/.bashrc
.bashrc は環境に合わせて変更してください。
(Macはzshrcの人もいるかもね)
その際はnvmインストール時に出力された export NVM_DIR(以下略) を転記するようにしてください。

以下のコマンドを入力してnvmが動作することを確認

nvm -v

うまく動いている場合は以下のようにバージョン番号が表示されます。

画像4


4. Node.jsをインストールする

SDK v5 では Nodeバージョンは 12系最新を使用するのをお勧め
※インストールバージョンが古い可能性があるので最新のバージョンに読み替えてください。
※v14など他のバージョンでは起動できない場合があります。

以下のコマンドを入力

nvm install v12.20.0

終わるとこんな感じ

画像5

以下のコマンドを入力してインストールしたNode.jsのバージョンが表示されるか確認

node -v

インストールしたバージョンが出たらOK

画像6

nvmを使用している人で、もし違うバージョンが表示された場合は、以下のコマンドを入力して下さい。
nvm use v12.20.0


5. サンプルプロジェクトを作成する

以下のコマンドを入力してディレクトリを作成

mkdir sdk-v5-sample
ディレクトリの作成場所は自由に。
当手順書では home ディレクトリ直下に作っています
(パスが長くなると画像が見にくくなりそうなので)

以下のコマンドを入力して作成したディレクトリ内に移動

cd sdk-v5-sample

以下のコマンドを入力してindex.jsを作成

touch index.js
WSLでUbuntuを入れた人はディレクトリ作成~index.jsの作成まで直接エクスプローラでやってもOKです

画像7

以下のコマンドを入力しindex.jsを開く

vi index.js

以下のプログラムをコピペ

const { Application, genesisBlockDevnet, configDevnet } = require('lisk-sdk');

const app = Application.defaultApplication(genesisBlockDevnet, configDevnet);

app
	.run()
	.then(() => app.logger.info('App started...'))
	.catch((error) => {
		console.error('Faced error in application', error);
		process.exit(1);
	});
WSLでUbuntuを入れた人はメモ帳などで直接開いて、コピペしてもOK

vi で開いたときはこんな感じ

画像8

vi で開いた場合は以下の操作を行い、ファイルを保存して閉じる
ESCキー押下→:wqと入力→Enterキー押下


6. プロジェクトを初期化する

以下のコマンドを入力

npm init

プロジェクト名やらなんやらいろいろ聞かれますが、サンプルなのでEnterキー連打

画像9


7. Lisk SDKを追加する

以下のコマンドを入力

npm install lisk-sdk@5.1.0
実際に行う際は最新のリリースバージョンを使うのをお勧めします。
↓で確認してください
Lisk SDK - Release

なんかいろいろダウンロードされます

画像10


8. Devnetを起動する

以下のコマンドを入力する

node index.js

こんな感じでログが出力されて

画像11

しばらくするとブロック生成ログが出力されます

画像12

止めるときは CTRL+C


おわりに

ということで、お疲れ様でした!
これにて開発環境の構築と起動確認の完了です!
言うなれば、Lisk SDKを使った自分だけのブロックチェーンの完成ですよ!
だいぶ細かくコマンド入力など分割して書いてるので、手順が多そうに見えますが30分とかからずに出来ると思います。

この状態からプラグインとかモジュールとかを作成して自分色に染めてみてください。

実際にコーディングするときはメモ帳やviではなくVisual Studio Codeとか使うといいと思いますよ!

ではでは~。


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