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イタリアがどこにあるかわからない

高校公民の授業実践を綴っています。教員向けの記事です。

授業で外国が出てくることはよくある。生徒は知っていると思って進めると、案外知らない。ドイツの隣にフランスがあること、イギリスは島国であること、イタリアは地中海沿岸にあることなど、生徒に確認してみると知らないことがある。

質問のしかたがよくないのかもしれない
教科書の地図を見ないで対話をしてみると

イタリアはどこにある?
ヨーロッパ!
ヨーロッパのどの辺り?
下の方!
南だね。
隣の国は?

山の国、海の国どっちのイメージ?
山の国!
今度、冬のオリンピックはイタリアだね。
海のイメージはない?
イタリア料理に魚介はない?
ある!
イタリアは海岸線がある国だよ。
海の名前がわかる?
地中海!
イタリアは海のおかげで発展した。
1つは漁業、ほかには?

海運、港、貿易、商業と答えさせたい。なかなか結びつかない。外国の位置を把握させるには、どうすればいいか。公民科の授業内でも工夫が必要だ。

ルネサンスはどうしてイタリアから始まったのか
十字軍遠征はどうしてイタリア北部の都市を繁栄させたのか

このような話題を扱いたいが、イタリアの位置が把握できていないなら、位置の確認は欠かせない。

外国の位置把握のために、公民科の授業内でできること

(1)大雑把な位置を方位で言う
ヨーロッパの南部、地中海の東
(2)地形を1つ取り上げる
大河、大山脈、湾、海、島、半島
(3)隣国を確認する
(4)単元につながる情報を確認する
現在も確認できる事柄がよい
有名企業や有名な地名、知名度の高いもの

地理的な事柄だけでなく、歴史的なことも知らないことがある。教員は知らないことを嘆かず、ゆっくりおしえて気づかせるしかない。

ロシア→ソ連→ロシア
単なる国名変更じゃないよ

フランスとイギリスは第二次世界大戦でドイツからの攻撃で甚大な被害を被ったよ。英仏を助けてくれた国はどこ?


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