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「実力で勝負」とは?

ネットのニュースで「音楽の実力よりもSNSでバズったほうが集客している、実力で勝負したいのに今はSNSで注目されないと日の目をみない」みたいな記事が上がっていました。

ここでいう「実力」とは音楽の評価だけで評価されたいということでしょう。

しかし古今東西音楽の才能だけで評価されて売れたなんてことは、ほとんど無かったはずです。時代や場所によって家柄、師弟関係、話がうまい、顔が良いとか、その評価の要素は色々あります。

そして、現代においてはその評価の要素にSNSが追加されました。ミュージシャンとして売れたいのならSNSを活用するのは必須です。職業としてミュージシャンをやりたいのにSNSはやりたくないというのなら、それはミュージシャンとして向いていないと言わざるを得ません。

ちなみに、私が顔出しでSNSをやるようになったのはそういう時代の変化によるものです。2000年代前半までは職業作曲家が自ら告知をする必要はあまりなかったです。そもそも発信するためのインフラがありませんでした。

しかしTwitterの登場で状況が変わりました。一個人がリアルタイムでフォロワーに情報を届けられうようになったのです。この凄さを早くから理解した人たちは影響力を伸ばしていきました。今や個人がテレビ局や新聞社並みの拡散力を手にすることが可能なのです。
よっぽどのことがない限りやらない理由はありません。だから私も仕事として必要だからSNSを始めました。(正確に言うとTwitterを始めた当初(2007年)はそこまで考えていませんでした。2010年頃からその意義に気付き徐々に運用方針を変えたのです。)

ちなみに「よっぽどのことがない限り」のよっぽどの人というのは、本当に実力だけで評価される人のことです。今ならadoさんがそれじゃないでしょうか。それは時代に愛された稀有な存在です。少なくとも私は違いますので、地道にSNSで存在をアピールし告知をしていく必要があります。(ちなみにadoさんはSNSやってますし、かなりセンスあります)

音楽に限らず職業としてやっていきたいのなら、重要なのは総合力です。
「歌だけは上手い」「絵だけは上手い」では仕事はできません。

本当に音楽しかしたくないのであれば、アマチュアでやることをおすすめします。それなら嫌なことはやらなくていいですから。ただし、アマチュアであっても知ってもらえなければモチベーションは保てないでしょうし、結局行き着くところはSNSでどうアピールしていくかになります。

凡人はSNSを避けて通ることは出来ないのです。

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