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ソーシャルビジネスって何?普通のビジネスと何が違う?

アフリカ大好きりさぴょんです。

今日はソーシャルビジネスとは何か。定義を模索したいと思います。

結論:

ソーシャルビジネスとは「社会解決を目的としたビジネス」のことを指しています。

ビジネスの中に社会性を少し持たせたり、CSRで何か社会に貢献するというのは、ソーシャルビジネスとは私は考えません。

ということで、ソーシャルビジネスと言った時にいろんな定義がありますが、これは私が考えるソーシャルビジネスの定義です。

ソーシャルビジネスとはChatGPTで調べてみました。

ChatGPTより

バングラディッシュのユヌス博士が提唱した「社会的なビジネス」という表現が起源とされていますね。マイクロファイナンスを貧困層へ広めたことで有名な方ですが、お金目的ではなくて、経済的な自立を目的として促進したことが目的ですね。

①お金目的ではない。②社会に何かしら貢献する

というのがキーワードでしょうか。

友人のソーシャルビジネスに対する解釈

しかし、冒頭で書いた通り人々の解釈は異なり、どれが正解というものではありません。ソーシャルビジネスを始めると言ったときにほかの友人との解釈がかなり違っていることがわかりました。

世の中全部がソーシャルビジネス

今、みんなソーシャルビジネスっていうけど、この世の中にあるビジネスって何かしら社会に貢献しているから、ビジネス全部がソーシャルビジネスだと思う。

友人A

確かにビジネスは売り手と買い手がいて社会にあるものなので、社会から孤立したビジネスというのはないと思います。でも、彼はどんなビジネスでも誰のかの人に役立っていると言います。これに関しては違うと思います。

たとえば、パチンコ。みなさん、自分でやりたくてパチンコに行っているので、パチンコ好きな人にとっては役立っているのかもしれませんが、利用者によってはハマってしまって破産する人もいます。自己責任かもしれませんが、誰かの人生がそのサービスによって、負の方向に行く可能性もあるというのは、ソーシャルビジネスではないかもしれません。

もちろんビジネスとして商品を作るときに「顧客のペインは何か見つける」というのを言われています。顧客が今既存である商品にどんな不満や不便を抱えているのか。また、既存で商品がないけど、生活が便利になるものは何か。そうゆう点で考えるとビジネスが顧客のペインを解消できるので、世の中のビジネスが全部ソーシャルビジネスかもしれませんね。

パチンコのターゲット
ターゲット(顧客):定年退職したおじさん63歳。
ペイン:会社勤めで友達もいない。平日の昼間に家にいると家族に邪魔扱いされる。公民館や図書館の雰囲気は好きではない。お金のかけすぎずに楽しめる時間を作りたい。
→サービス:パチンコ

売れるビジネスではないと意味がない。

アフリカにインパクトを残したいなら、売れるビジネスにしないと。そこに社会性があればいい。

友人B

かなりビジネス中心的な視点ですね。もちろんソーシャルビジネスといえど、ちゃんと利益が出て、回していけるものではないと持続的ではないので、1回販売して売ったら終わりというのであれば、NGOを単発で支援をするのと、変わりません。ビジネスがちゃんとペイして回っていくことで、そのビジネスにかかわっていく人が恩恵を受けるというもの。このような考えも間違っているとは思いません。大きなインパクトを残せるのはこのようにビジネスを考えている人かもしれません。
たとえば、小規模農家に対して、ごまの種を配布し、ごまの生産方法について教授して、ごまを買い上げる。農家としては生産してくれたものを必ず買ってくれるので安心だし、収入になりますよね。しかし、このビジネスがごまを買ってくれる場所があるから、農家にごまビジネスを紹介したということであれば、利益が目的なので、ソーシャルビジネスにはならないと思います。農家の収入が上がったんだから、ソーシャルビジネスではないかと言う人もいますが、これは目的が何であるかの違いだと思います。農家としては、目的はどっちでもいいですけどね、安定した収入が入れば。

ビジネスプランは何でもいい。

「ソーシャルコンセプトが変わらない限り、ビジネスコンセプトは何でもいい。」

りさぴょん

ボーダレスアカデミーを卒業した人たちはそう教わっています。私もこの考えに賛同しています。

「障害のある子どもと家族に雇用と自己効力感を与えること」ができるなら、どんなビジネスでもいいと思っています。私の考えるソーシャルビジネスは、解決したい社会課題が先にあって、解決したい問題の原因や結果を分析してから、その問題(ソーシャルコンセプト)を解決するための必須要件をまず出します。

私の場合は雇用を作るだけでは、障害のある子どもの家族が安心して暮らしていけると思っていません。経済的な安心だけでなく、精神的な安心が必要なので、お母さんたちが安心して話せる場所を提供したいと思っています。その場合、お母さんたちが技術をつけて各家庭でパソコン作業を通して給料を得られるというモデルにはなりません。もしそのビジネスモデルが需要があって儲かるとわかっていても、そのビジネスプランは選べません。必須要件を満たしていないからです。
さっきのごまビジネスも同様です。中国企業が買いたいと言ってきているので、お金になることは間違いないですが、障害のある子どものお母さんが各家庭でごまを生産してもらうと収入向上になりますが、安心できる場所の提供にはなりません。

私の考えるソーシャルビジネスは、社会課題がまず前提としてあり、その解決を目的とするビジネスだと思っています。しかし、友人Aも友人Bの考えも間違っていないと思います。

スタートアップではない?

スタートアップもいろんな定義がありますね。

ChatGPTでは、「新しいアイディアや製品、サービスを提供して、急速な成長や拡大を目指すものがスタートアップ」と書かれています。もちろん、ソーシャルビジネスでスタートアップの定義にあるような急成長と拡大を目指している人も多いと思います。私は、目の前のお母さんと一緒に前に進んでいることが目標になるので、急成長が優先ではなくて、お母さんの一歩が優先です。それには時間がかかると遠回りも必要です。もし、成長の遅いお母さんを置いて、進んでいくのであれば、それはソーシャルコンセプトに反しているし、ソーシャルビジネスとは呼べません。3年で10億の売り上げをあげるソーシャルビジネスもありますが、私は自分をスタートアップとは名乗りません。

BOPビジネスなの?

少し前に流行って最近あまり聞かなくなりましが、私のビジネスは日本向けに販売するので、BOPビジネスではありません。

ChatGPTでは、BOP (Base of the Pyramid)ビジネスは、主に世界の経済的に最も弱い部分である「ピラミッドの底部」に位置する低所得層の市場を対象としたビジネスモデルを指します。この概念は、ビジネス機会を通じて貧困削減や社会的インパクトの向上を促進することを目指しています、とあります。

商品やサービスの顧客が途上国の貧困層であるビジネスですね。なんでわざわわざお金のない層をターゲットにするかというとそのターゲットの人口が多いからです。薄利多売ではないですが、利益が低くでも、何十億の人が買ってくれるのであれば、売上が億になりますよね。

BOP層に当たる人口は約40億人。世界人口の約72%にもおよぶ。

Eleminist https://eleminist.com/article/686

日本企業の例

【味の素株式会社】離乳食用サプリで育児支援

世界各国に事業所を置く味の素株式会社。ガーナの乳幼児の栄養不足や死亡率の高さに注目し、BOPビジネスをスタート。事業内容は「離乳食用サプリメントの開発と販売」および「栄養教育の強化」である。

現地の離乳食では不十分な栄養素を効率よく摂取できるサプリメントを開発。低所得者層にも購入可能な価格帯と購買単位を設定した。ガーナ大学や現地のNGOとも協力しながら、食事の調理方法を指導するといった啓蒙活動にも取り組んでいる。

味の素株式会社

BOPビジネスをやるには、低価が大量の商品サービスを提供できる体制が費用になるので、そうなると大企業かもしれないですね。

私が考えるソーシャルビジネス

この世の中には、たくさんのソーシャルビジネスがありますが、私の定義である「社会課題を解決することを目的としたビジネス」というのは、このような人たちではないでしょうか。

アルファジリ

アルファジリはケニアの会社です。農業生産性の向上・農産物加工・村民の自助グループ運営サポートなど、農村の魅力を生かしてアフリカ農村の人びとの生活が向上し、各々が役割を持っていると実感できる社会を目指している会社です。
この会社の好きな部分は、ケニアにおける小規模農家の共同体「アルファチャマグループ」を作っているところです。小規模農家一軒一軒ではなくて、共同体を作ることによって、自分たちで話し合って自分たちで決断して進んでいることが基本です。ただ言われて作るだけではありません。

SUNDA

ウガンダの会社です。モバイルマネーを用いたプリペイド式自動井戸料金回収サービスを提供することで「水問題の解決」と「若者の雇用創出」を目指す事業です。ウガンダはNGO時代に何度も訪問していますが、少し都市を離れると水道施設がなくて、井戸に頼っています。井戸も壊れて使えない等水に関するインフラが弱い国です。NGOの援助でも井戸掘削してそのあとコミュニティで管理していくというプロジェクトがよくありますが、お金をちゃんと集めておらず、修理するときに、困ってしまうというのが日常。そういった問題を解決するサービスですね。マネタイズをするのが課題ということですが、住民が毎日の生活に直結する水の問題の解決を目指すビジネス。これこそ、ソーシャルビジネスなのではないかと思います。

最後に

今回は、ソーシャルビジネスの定義について考えてみました。ビジネスの決まった定義はなく、人によって解釈が大きく変わります。ソーシャルビジネスと言ったときにその人がどうゆう意味で使っているのか聞いてみるといいぢ、自分の考えるソーシャルビジネスというのを議論してみんなが再思考するのっていいですよね。

私が目指すのは「障害のある子どもの家族が雇用と自己効力感を手に入れることによって、障害のある子どもと前向きに生きていける状態」です。現在は、羊毛を使ったビジネスを模索中ですが、そのビジネスがお母さんの労働に向いていない場合やマネタイズが難しい場合はピボットしてほかのビジネスにするかもしれません。それが私のソーシャルビジネスのやり方です。

ぜひみなさんが考えるソーシャルビジネスについて教えてください。コメントお待ちしています。







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