#08 米企業「PEPPERIDGE FARM」をブランディングトレース(ブランド戦略分析)
「PEPPERIDGE FARM」ってどんな会社?
1937年に設立されたアメリカの老舗商業ベーカリーで、コネチカット州を拠点としています。「Milano」や「FARMHOUSE」をはじめとする複数のクッキーを中心に焼き菓子を扱っていて、アメリカではどこのスーパーでも買えるとてもポピュラーなブランドです。アメリカのお菓子らしからず、日本人でも美味しく食べられる甘さなので、在米日本人にもとても人気が高いです。
ブランド戦略
「焼き菓子」を基本にクッキーをはじめ、ケーキやパン、クラッカーを扱っています。特徴的なのは、製品ごとに子ブランドを作って展開しているので、例えばクッキーの中でも4種類のブランドを持っており、ファンはブランドごとについている印象です。
また、それぞれにフレーバーの種類が豊富で、季節限定商品も多く出していることも特徴です。スーパーでは広く棚を取っていることが多く、消費者にとって購入のたびに選ぶ楽しみがあり、飽きが来づらいです。
トンマナ
・ロゴ(ゴールド×レッド)
暖色系であたたかみがあり、食欲をそそるカラーチョイスです。
・パッケージ
アメリカのお菓子はキツイ色味の派手なパッケージが多い中で、PEPPERIDGE FARMは白背景に製品とフレーバーイメージのシズルが大きくプリントされているシンプルなデザインで、ナチュラルで美味しそうな印象を受けます。
フレーバーの識別性は、ほぼ「フレーバー名のフォントカラー」と「フレーバーイメージのシズル画像のみ」で表現しているのですが、シンプル故それでも伝わります。
・ブランドサイト
ブランドサイトも製品シズルを大きく使用し、「美味しそう感」を全面に出しているお菓子ブランドらしいレイアウトです。
タッチポイント
スーパーやグロッサリー、雑貨屋などリテール店舗にかなり広く流通しているので、「どこでも買える」ことは大きな特徴です。
次回は外部要因も合わせてマーケティングトレースしたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?