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私がユダヤ人が気になる訳。

皆さんはユダヤ人と聞いて何を思うだろう?お金持ち?鉤鼻?ナチス?

宗教なの?国なの?人種なの?というのが無知すぎる私の感覚だった。  簡単にいうと宗教であり、国であり、血である。私の知識はネットで調べたもので薄っぺらいので興味のある人は是非調べていだだきたい。

なぜユダヤ教に興味を持ったのか?

日本でご近所にアメリカ人奥さんと日本人旦那さんの家族がいた。旦那さんは日本人とは言ってもアメリカ生まれのアメリカ育ち。旦那さんの両親が日本に帰ったのと、彼が日本で仕事があるという事で日本に来た家族だ。三人の可愛い子供もいる。彼らはユダヤ教だった。Challaと呼ばれる編み込みのパンをよく作っていた。夏には家族でイスラエルに旅行に行ってたりもした。日本にいた時は特に何も思っていなかったし、宗教の話もわざわざする事もないと特に気に留めてもいなかった。

オーストラリアにて

シドニーの時によく単発のウエイトレスのバイトをしていた時何回かユダヤのお祝いのケータリングで働いた。シナゴクと呼ばれるユダヤの教会で行われるのだが、いつもの様にシェフが居て綺麗に飾られた食事がある訳ではなく、アルミのタッパーに入った大皿料理をドン、ドンと席に置いていくだけなのだ。今考えてみればコーシャと呼ばれる、元々ユダヤ教徒が食べても良いとされる「清浄な食品」だったのだろう。

そして何も知らなかった19歳の私は、誕生日に貰った十字架のネックレスをして行った。ケータリング会社の人とシナゴク前で待ち合わせて一緒に中に入るのだが、入る前に、ちょっと困った感じでそのネックレスは外してくれる?と言われた。なぜ外すのかその時は解らなかったが何だかすごく恥ずかしかったのは覚えている。

アメリカにて

オーストラリアよりもアメリカの方がユダヤ教徒に出会う事が多かった。私が働いていたオーランドのディズニーワールドではクリスマスの時に『メリークリスマス!』とは言っちゃダメで、『ハッピーホリデー!』と言う様に言われた。クリスマスはキリスト教のお祭りなので色々な宗教があるアメリカでは、日本の様になんかテンション上がるーとメリクリーと簡単に言えないのだ。マネージャーがユダヤ教徒の証でもあるキッパと呼ばれる小さい帽子を被っている子供に『ハッピーハヌカ!』と言っていた。The OCというアメリカのドラマを見た事がある人はわかるかしら?Sethがクリスマスの時にお祝いしていたのはハヌカだった!と。。

ちょっと古いか。。私は同じ様にユダヤ人の子をみつけると言っていたが時に深く考える事もなかった。

ヨーロッパにて

私の住んでいるバルセロナにもユダヤ人が住んでいた場所など残されており、観光で有名なモンジュイックと言う山があるが、カタルーニャ語の直訳はユダヤ教徒の山と言う意味だ。

スペインのユダヤ教徒は1500年代にイスラム教徒が攻めて来た時にほぼいなくなったが、ユダヤ教徒の歴史は迫害の歴史である。

アウシュビッツ収容所に行ってみた

去年の12月にポーランドのクラコヴィアに友人に会いに旅行に行った際に友人にクラコビアに来たなら絶対に行った方がいいと言われ、短い滞在だったが行くことにした。

アウシュビッツはクラコヴィアからバスで2時間ほど離れたところにある。未だにユダヤ人たちが毎日歩いた道や射殺された壁などがリアルに残っている。気が滅入っている時には行けない場所である。写真を取っている人もいたが私は撮れなかった。きちんと厚着をして来てるにも関わらず、芯から冷えて、当時の事を想像して見ると心がそがれる様な感覚だった。

ゲットーと呼ばれるユダヤ人隔離居住区にも行ったりしたが

私は戦争時の映画などは1週間近くひきづったり、夢に出てくるのでできるだけ見ないようにしていたが、もし興味があれば見て欲しいユダヤ教徒についての映画を3つオススメしたい。

戦場のピアニスト

ポーランドに住んでいたユダヤ人家族が迫害されて行く話だ。ドイツ人が鬼のように見えるが、戦争とはそういものなんだろう。ユダヤ人がどれだけひどい扱いを受けて来たかと言うのがわかる。

The song of names

日本語題は不明だがNetflixで見たものだ。第二次世界大戦時にポーランドのユダヤ人の天才バイオリン少年がイギリスで音楽の為に家族と離れて住んでいたが、戦争が始まり、ユダヤの迫害が始まり、コンサートの数時間前に姿を消してしまう。35年後にどうなったかと言う話。

Unorthodox

こちらもNetflixのオリジナル物で最近超ハマったシリーズ。まだ完結されてないがユダヤ教のオーソドックスと呼ばれる超正統派でニューヨークのウィリアムズバーグで生まれ育った主人公の女の子がドイツに逃げて新しい生活を始める話。

オーソドックスってなに?と言う人が多数だと思うが、この写真のような人たちを見たことはないだろうか?

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彼らはイディッシュ語と呼ばれる言語を使い、携帯やテレビは使わずに他の人種とは交わらない生活をしており、ユダヤ人迫害亡くなったユダヤ人の数を増やす為に沢山の子供を産む。結婚は親の決められた通りにし、性行の仕方も知らないので、やり方を教えにくる担当がいたりする。

そんなコミュニティから逃げ出したは酔いがその追っ手が来たりと色々厄介なのである。

何よりすごいのが出演している人が全てオーソドックスの人だと言う事。すべてが忠実に再現されているのである。さすがNetflixお金の使い方が違う。

なんか長々と書いてしまったが、宗教を理解すると歴史が見えて来て、考え方の違いが理解できるようになってくる。

個人的に私は宗教があまり好きではない。神道などはちょっと話が違ってくるが、宗教があるから未だに戦争があったり、無意味にいがみ合う人たちがいる。なくなればいいのにとも思ったりするが、理解をすることによって何か変わればいいなぁと思うのである。





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