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音楽を。


今年の春から初夏にかけて本当に身の回りに色々な変化が起こって、どちらかというと(どちらかといわなくても)よくない方向の変化がたくさん起こって、音楽を作ること、音楽をやることから離れていっていた。

得意の歌詞も上手く書けないことが多くて、ギターを弾きながらコードやメロディーを当てていく時間も心の余裕もなくて、少し弾き語りをするので精一杯、ひどい時には歌う気力もないような有様だった。


それでも季節の変化というのは本当に素晴らしいもので、そんな春が終わって梅雨が明けて、夏になると世界が変わったような、ひらけたような感覚になった。そしてそれに合わさるように気持ちも上向いていった。

音楽をやることについても梅雨が明ける頃には前向きに考えられるようになっていって、今は(夏休みで時間があることも手伝って)音楽にたくさん触れられてとても幸せに感じられている。やったね。


音楽に関しては気持ちの転換点になる出来事が明確にあった。

あんまり詳しくは語れないのだけれど、7月の中頃、運よく、本当に運よく憧れのミュージシャンと話す機会に恵まれた時のこと。
その方は医学生の実習が大変なことにも詳しいので、「大学の実習も忙しくて、最近なかなか音楽に時間を割けないんです…」と話してみると、少し真剣な表情になって「少しずつでもいいから、辞めずに音楽を続けてくださいね」と言ってくれたのだった。

まさか憧れの人にそう言ってもらえるなんて…
しかもその後、なんとその方の普段使っているギターを少し弾かせてもらった。緊張しすぎて全然弾けていなかったけれど、暖かく見守っていただけた。

素晴らしすぎる…

憧れのミュージシャンに「音楽を続けて」なんて言ってもらえてしまったので、私、一生音楽辞めないと思う。
「音楽を辞めない」というのは音楽一本でやることではないし、「音楽を続ける」ということは誰かが敷いた「こういうふうに音楽を続けましょう」というようなレールの上を走ることではない。音楽をどう続けていくかなんてその人の自由だ。

だから、医師になっても音楽に触れ続けたいし、曲だってたくさん作りたいし、人前でも演奏したいし、音楽についてたくさん考えたいし、たくさんライブを見に行って音楽のもつパワーに圧倒されたい。
(こういうことを敢えて文字にするのは、医師という職業がその性質上、「こうあるべき」というロールモデルがしっかり確立されすぎているので、必要以上にみんなそこにがんじがらめになって身動きが取りにくくなってしまうからだ)


医師として必要な知識や技術をちゃんと持っていて、周りの医師に引けを取らない人になりたい。

でも医師の狭い世界の外に目を向けられる人でありたいし、患者さんを含めて接する人たちと同じ目線で物事を考えることができる人でありたい。

医業だけじゃなく、その外にも自分の世界を持っていたい。素晴らしい音楽の世界にこれからもずっとアクセスしていたい。
JRの高架下の小ぢんまりしたライブハウスで音圧にクラクラしたいし、自分でワクワクする曲も作りたい。

優しい人でありたいし、柔らかな人でありたいけれど、それだけじゃなくておもろい人でもありたいし、同調圧力に流されない熱い人でもありたいな。

そんなことを思いながら過ごしている今年の夏は、私の目にはとっても綺麗にみえます。(めっちゃ暑いけど)


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今回からブログの最後に毎回1曲、最近聴いている曲をピックアップしてみようと思う。
読んでくれた人がその音楽に新しく触れてくれるなら幸せだし、自分としても後から読み返して楽しいし。

ということで1曲目は昨日のFM802主催の「HIGH!HIGH!HIGH!」というフェスで初めて聴いたTOMOOの「らしくもなくたっていいでしょう」。
楽しそうにピアノを弾きながら気持ちのいい低音で歌ったかと思えばくるくる踊ったりして、こっちまでウキウキしてしまうようなステージだったなぁ。
自由に生きていいんだ、と思わせてくれるアーティスト。(あと、声が好き)

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