お金はエネルギー。誰のために、何に使うのか、あなたのエネルギーを誰に渡しますか？

「お金はエネルギーなんだよ」

なんて言葉を聞いて、私は自分の価値観をひっくり返されたんです。

お金は汚いものだと思っていた

私にとってお金は汚いものにしか思えませんでした。

実父がとにかくパチンコばかりでわが家は大変お金に苦しみました。

父は仕事が終わればパチンコへ。
仕事が始まるギリギリまでパチンコに行く。
夜勤明けでもパチンコへ。
休みの日は開店から閉店まで入りびたり。
家に帰ってくるのはパチンコがやっていない時間だけ。
帰ってきてもパチンコに勝った負けたの話ばかりで、家族の会話もなし。
負けたら母にお金をせびる姿をさらし、勝てばお金をばら撒きご機嫌になる。
そんな姿に違和感やモヤモヤ、家族をないがしろにし、何より私のことに興味のない父。

母はいつもお金がない、お金がない…。
それでも私のことをなんとかやりくりして、お金をせびる父をうまいこと受け流して大学まで卒業させてくれました。

物心ついた時から、お金がないという言葉。
父のお金の使い方の荒さ。
家庭をかえりみない父。

お金に対していいイメージをもてるわけもなく育ちました。

就職してからもお金の使い方がよくわからず、大きな買い物をすると罪悪感ばかり。ほしいものも躊躇してしまう…。
つつましく、ただ毎日を生きていければいい、それだけで安心。
お金に振り回されない、お金に溺れない、私は看護師になった。
コツコツと貯めて老後を迎えればいい。
これでもう大丈夫…。

それって本当にいい人生？

若くてどこにでも行ける今を我慢に我慢を重ねて老いてからも貯めたお金でつつましく生きこと？
おしゃれもしたい、どこかに出かけたい。
本を読んで学びたい、だれかとご飯を食べたい。
大好きなアーティストのライブに行きたい、グッズを買いたい！
他にももっと、もっとやりたいことが出てくるかもしれない。
ひたすら我慢をする…？全部はできない…？

そして、変化のない毎日なんて絶対にありえません。
世の中はどんどん変わり、進化していく。
そして私たちはどんどん老いていく…。
ずっと楽しむこともなく我慢ばかりの変わらない環境。
世の中の変化についていくなんてできなくなります。

2000万貯めたって、老後なんて誰も保証してくれない。
老後の不安を胸に抱え続けて、コツコツ貯めたところで楽しみもない人生は幸せ…？

お金はエネルギーなんだよ

ある時、「お金はエネルギーなんだよ」と教えてくれた方がいました。

お金はエネルギー、そのエネルギーを誰に渡すの？
あなたのエネルギーをきちんと使ってくれる人に渡した方がいい。

あなたが渡したエネルギーと交換したもので、あなたがよりエネルギーを得られるように。

そして、あなたが渡したエネルギーを使って、より渡した人が活躍したり素晴らしいものが作れるように。

自分がお金を払いたい、エネルギーを渡したい、と思う人にお金を使うこと。
そうして使っていれば、また必ずお金が戻ってくる。
お金はただのエネルギー。
使い方次第…。

大好きなアーティストにお金をかければ、そのアーティストはもっと活動できて自分にもっと感動をくれる。

みんなのためにおいしいものを、と懸命に作ってくれるレストランに通えば、おいしいご飯で元気をもらえる。もっとおいしいメニューを考えだしてくれて、また嬉しい気持ちになる。

逆に、海外の子どもや女性など弱い立場の人を安い労働力で働かせて作られた商品は買いたくありません。

劣悪な環境の中で飼育された動物の食物も購入したくありません。

武器商人にお金を流すような会社の製品は買いたくありません。

私の大事なエネルギーであるお金をだれかが苦しんだり、正当な賃金を与えない酷い企業に潤ってほしくない。ましてや戦争に加担するような真似は絶対にしたくありません。

そんな企業が利益を得て、のさばっている世の中なんて嫌だ…。

創作者からファンのもとに作品が渡るまでの間は手数料やなんだと中抜きされています。
人の作品で利益を得ている人がいる。
どうすれば創作者に多く利益が入るのかを考えながらお金を使いたい。

私一人がちっぽけな抵抗をしたとしても何も変わらないのかもしれない。

でもお金は汚いものと思い続けていた私は、お金の使い方次第だと思いました。
お金は私ががんばって得たエネルギーです。
大切なエネルギーを応援したい人、支援したい人、世界を良くしてくれる人に渡していきたいです。
そして私自身もエネルギーをお渡しして、成長したり楽しんだり、もっとエネルギーを集められるようにしたい。
そうして今この瞬間から人生を充実させて、自分のエネルギーを高めて死ぬその時までやりたいことをしていたい。

そうして、いい循環を作っていけば世界はもっとよくなるのかな、なんて想像しています。
ある特定の人だけに利益を集中する世界から、ひとりひとりがエネルギーを高められる世界に。

あなたはあなたの大切なエネルギーを誰に渡しますか…？