【惑星のJOY】新時代の基盤を作る!1972年〜2007年生まれの開運行動とは
ハウスは古典が重要
前回の地球のルネーションサイクルの記事で、ハウスの解釈に「ん?」て思う点があったんですね。過去の世界史を洗い出す中で、「ハウスと歴史」にサイン(星座)がリンクしないなぁ…と。
実は20世紀以降に作られた「モダン占星術」と、紀元前から1600年代まで栄えた「伝統的な西洋占星術」では、技法・解釈とも異なっており、システムも大きく異なっています。
現在のサインを強く重視するようになったのがモダンで、古典は惑星重視です。↓詳しく解説しています。
だからモダンではハウスにサイン(星座)の意味を含めることは一般的です(1ハウスなら牡羊座、5ハウスなら獅子座の意味が含まれた解釈をする)、ただこれはまだ新しい概念です。
アスペクトの方も古典とモダンでは内容が異なっており、古典は「60度、120度、90度、180度」の幾何学システムで、モダンはケプラーの幾何学システムを取り入れています。また、筆者が初めてアスペクトを勉強した、ディーン・ルディアが作り出したアスペクトの解釈も、またこの2つとは異なります。
また鑑定で古典を使う場合、ディグニティーの概念(良い悪いの判定)を持ち出す必要があり、筆者は鑑定で古典を使いません。古典の「運命論・決定論」も、フランス革命以降の我々には、あまりフィットしないからです。
ただ、古典の技術は本当に素晴らしいものがあります。特にデトリメントやフォールは「確かに」と思いますし、コンバストやアンダーザビームとプログレスを合わせて見た時に、いつ、どのタイミングで、人生が変わりだすのかがよくわかる。
ただ、コペルニクスの地動説の影響(科学の台頭)で、一旦技術は途絶え、20世紀のオカルトブームで復活が起きた時、西洋では「技術がほとんど残っていない」状態でした。
歴史的に途絶えずに長く続いてきたのはインド占星術で、これはヒンドゥー教には、生まれたばかりの子供の名前をつけるために、ネイタルチャートを見る風習があるためでしょう。
そのためモダンが復活した際、「インド」と「オカルト」に拠り所を求めたと言われています。だからモダンは「東洋的」なんですね。
ただ今回、地球のルネーション理論をまとめる中で「ハウスは古典が重要」だと再確認することになりました。そこで今回、「ハウスと惑星のJOY」で記事を書いていこうと思います。
惑星のJOY
1ハウス…水星
3ハウス…月
5ハウス…金星
6ハウス…火星
9ハウス…太陽
11ハウス…木星
12ハウス…土星
これは惑星がそのハウスに入ることで「歓喜する=JOY」といった意味合いで、強い作用を引き起こす組み合わせです。ただその惑星が良い事を引き起こす訳ではなく、その惑星の性質が「強まる」という解釈になっています。
今のターンなら、2020年から第5ハウスの時代(2020年〜2031年)に入っており、コロナが起きた2020年以降、日本では女性の貧困や子供の問題が激増。アメリカでも「女性の人口中絶禁止問題」が起きています。
不思議なことに、「突然」5ハウス的な動きに世界のトレンドが変わってきて、不思議だと感じます。ただここに、金星が支配する「娯楽・快楽主義」もより強まって、様々なトラブルも起きています。
岡村隆史さんの「コロナが明けたら可愛い人が風俗嬢やります」発言は、5ハウスの時代に入った直後の出来事でした。これが「獅子座的」か?と考えると、やはり違うと思います。金星の「快楽主義」の方の流れでしょう。ただ、JOYが必ずしも良い出来事ではない事もわかります。
このハウスの時代、人々が気をつけるもの、それがJOYではないか?
また過去の5ハウスでの出来事を振り返っても、「売春」と「愛人」など、快楽主義や娯楽の側面が強く、金星の問題点が集中している時代です。昨今の日本でも、飲み屋街、エンタメ、子供といった5ハウスの意味に、金星の悪い部分が強調された流れが強まっているように感じます。
また4ハウスなら、「地下」や「土台」に関連した出来事が起きますが、「水面下で大きく物事が動く」仕込みはじめのような意味があります。
これはサトシ・ナカモト(ビットコインやブロックチェーン技術の開発者)のことを意味していると思います。そう、「新しい通貨」の土台のことです。
また今回、ルネーション理論で歴史を調べていて、ハウスにはハウス固有の意味があり、サインの意味や役割とは関係が薄いと感じました(ただハウスに関して様々な考え方があると思うので、好きなように解釈して下さい)
あと修道院をどこに割り当てるか?でよく揉めますけど、宗教は9ハウスですが、「修道院」という「施設」は閉ざされた場所。ですので、施設としては12ハウスだろうと思いました。ルネーション理論では、12ハウスに歴史的な修道院の設立が重なっているからです。
アンギュラリティーの世代別の特徴
またアンギュラー(1、4、7、10ハウス)、サクシーデント(2、5、8、11ハウス)、キャデント(3、6、9、12ハウス)という概念もやはり歴史的に重要で、「生まれた方」にも影響していると感じています。
アンギュラー(1、4、7、10ハウス)…行動を促される、苦労が多い、声が大きい、時代を象徴する出来事を起こすor巻き込まれる
サクシーデント(2、5、8、11ハウス)…アンギュラーの流れを強く支持、固定化させ、支援や収益化、豊かさと関連
キャデント(3、6、9、12ハウス)…上記2つの世代が必要なものを全て用意してくれるので、強くてニューゲーム世代。行動やお金を稼ぐ必要がなく、精神世界、知的活動に重きを置き、文化や知性の発展を担当。特に海外移住、海外文化に関連した人生を送る人が多い。
そして上記の世代から「新しい地球のターンの基礎」を担当し、国民そのものを意味する1ハウスは、良くも悪くもドラマティックな体験が多く、徳川家康、坂本龍馬、西郷隆盛などが生まれています。
また歴史的な意味ではアングルが重要で、ICとDSCで時代が大きく「変わり」、MCで「国家の立ち位置」が変化する流れが起きていました(過去の統計上)
今回、1ハウスの冥王星天秤座世代を雇用しなかったことは、日本に大きな痛手になっているように感じます。
次の主役と仲間は「1972年〜2007年生まれ」
現在日本では、1ハウス生まれ(1972年〜1983年)の雇用が抑制された結果、企業に「数が少ない」状態となっていて、上と下を繋ぐ人材が足りていません。
そんな中、2ハウス・3ハウス生まれが「フリーランスで会社を去る」という流れが出てきました。ただフリーランスという流れは時代に合っており、ここから「新しい会社を作ろう!」というムードが起きそうだと予想しています。
その「起業側」で注目したいのが、冥王星天秤座世代。わかりやすい動きでは滝沢秀明さんですが、彼の行動は時代に沿っていると感じています。
また冥王星水瓶座時代の主役はZ世代(冥王星射手座)で、1ハウスは「世界への基盤(や知識)」を用意する必要があります。
また2ハウス生まれ(1984年〜1995年)は、個人の活動期(太陽・火星の年齢域)ですから、キャリアアップを目指して動いていると思いますが、支援者側の能力の高さを感じています。特に女性が「女性の雇用環境・人権」に変化を起こしそう。
また占星術的な解釈では、2024年〜2025年が旧時代の「終わり」に関連した動きが出てきそうな配置。ただ最近、こうした「強制的なエネルギー」を感じる事が増えました。「個人ではどうする事もできないもの」も、確かに世の中には存在するなぁ、と。
「惑星のJOY」を活用した戦略
ここからは、世代別の惑星JOYを取り入れた開運行動に移ります。
まず1ハウス生まれなら「水星JOY」。自己主張や知性、仲間づくりが開運に大事で、戦い、競争、誹謗中傷などは、仲間を作りにくくなるでしょう。交渉や人と人を繋ぐ役割が吉。
モダンでは1ハウスを牡羊座に割り当て、そこから火星との関連とする考え方がありますが、火星の良い面である、生命力や勇気、行動力、創造性は1ハウスには大切な為、100%牡羊座が無関係ともいえません。
また古典では土星が支配しているので、真面目で信頼を大事にする反面、冷たさや頑固さはあるかもしれません。男性性の方が強さを発揮する世代で、野心とか、向上心も強い傾向があります。
ただ現在木星期に入った天秤座世代は、もう争う姿勢はなくなっていると感じますし、こうしたリーダーシップも良い意味で波に乗れると感じます。
1ハウスは「旧社会の恩恵を受けられない」スタートになるので、「人脈」や「行動」「勇気」が必要。また仲間を作りやネットワークの活用もいいですね。徳川家康や坂本龍馬もそうでした。
また1ハウス生まれは、「新しい国家、価値観、新時代を作る人」で、簡単にいうと「国の顔」になるので、国の衰退や繁栄に関連し(マンデン読みの1ハウスの意味と同じく)、自分が所属するチームや団体でもあるので、この世代は何か1つのチームを作るという役割もあります。
また水星JOYで、1ハウス生まれは「自己主張」が大切になります。この世代は、水星の上位変換といわれる天王星が(強い影響力の)蠍座世代。何か「大きな変化を主導する」可能性があり、水星も蠍座だとその発言の影響力はより強くなりそう。
この世代だと、水星×火星(共に蠍座)で0度なのが、2ちゃんねる創始者のひろゆきさん。太陽×水星0度(共に蠍座)、水星×木星180度もあるので拡散力も強い配置です。そもそも専門家でもない「普通の市民」である彼の意見を熱心に聞く必要はないのですが、「熱心に聞いて支持する市民」が多い。
また堀江貴文さんをはじめとする、1ハウス生まれの新しいビジネスマン達の意見を熱心に聞き、支持しているのは「1ハウス以降生まれの人々」なのも特徴です。
次に2ハウス生まれは、「惑星のJOYがなし」です。ただ2ハウスは古くから「木星」が支配しており、豊かさと関連しています。富を生み出す力に長けており、与える事、広める事が開運を支配します。
JOYがないことがマイナスという訳ではありません。JOYは歓喜で、やりすぎる部分もあり、それがないという事は「悪目立ちする部分が少ない」という意味になり、有利と言えるでしょう。
特に女性性が強いハウスなので、女性の方が波に乗りやすい世代。アイドルも含め、女性の活躍が目立ちます。また思いやり、支援、メイクやファッションの研究など、自分の価値を高める行動が吉。
モダンでは2ハウスを牡牛座に割り当て、そこから金星との関連が考えられていますが、金星の「美的センス」「見極め力」「価値観」といった感性は非常に大事なので、100%牡牛座が無関係ともいえません。
ただより富と関係している木星の影響の方が強いと感じており、キャリアを伸ばす上でも、木星的な姿勢(楽観的、行動力、与える事、支援)を意識すると、より波に乗れると感じます。
2ハウスはどうしても、「1ハウスが得意なことは苦手」なので、自己主張や新しいことを始めるより、「分析」や「まとめる作業」といった事務作業の能力を活かしていくと上手くいくと思います。石田三成がそうでした。
また2ハウスは「財産やお金、食事、安全な場所、信頼できる人」で、簡単にいうと「守り」に強いハウスです。国の財政面、心地よい暮らし、子供を産み育てる上で必要な物事に関係し、重要な世代です。この世代の意見が国家の財政や所有物、金融にも関係してくるでしょう(冥王星蠍座世代のため)
現在、男性が強い1ハウス生まれが氷河期に該当し、職場にほとんどいません。そのため、これから日本は「2ハウス生まれの女性主導していく」という流れが出てくるのではないか?と感じます。特に職場環境の改善が期待できます。
また女性の地位向上を牽引する世代で、豊かさとも関連しますし、これからリーダーとして、女性の時代のメイン的な役割を引き受けることになるのではないか?と感じています。
そして3ハウスですが、「月がJOY」です。古典占星術では、月はコミュニケーションを表し、本音を交えた気楽なおしゃべりと関係します。またモダンでは双子座に該当することから、ラフな感じのおしゃべり、流行に敏感、メッセージの伝達、相互理解という意味が強い世代ではないかな?と感じます。
気楽にトライして、気楽に動く。1ハウスや2ハウスほど、物質にとらわれておらず、精神的な旅、知的な豊かさを追い求めている世代のように感じます(だから割とあっさりしている印象)
世間でもっとも注目を集めているZ世代が該当し、古くから3ハウスは「火星」が支配しています。知的欲求や旅といった意味で火星を使っている印象で、悪く言えば衝動的で、あまり深く考えずに動く面はあるかもしれません。
この世代は「語学」とも関係していて、世界に出ていく能力、全てに恵まれている世代だと感じます。個人の自由を1ハウスが、個人の人権を2ハウスが整え、その後の世代なので、個人の旅(精神の探究)といった霊性に関係している世代なように感じます。
もともと3ハウスと9ハウスは霊性・精神・神秘性と繋がるハウスです。9ハウスが「達成」なら、3ハウスは「始まり」に関係している(と思っており)、時代が変わる新しい精神、人の精神的な変化が動きだす、最初の時代・世代ではないかと思っています。
特に旅行に強いハウスなので、ぶらりと海外や留学で世界を広げてみたり、YouTubeやSNSでの異文化交流も盛んな世代でしょう。自分の視野、世界を広める行動、語学、体験、伝え合う事全般が吉。
月と関係しているので、身近な人、友達や家族など、信頼できる近い関係の仲間がキーとなり、本音(月)で話し合う姿勢は、この世代は特に波に乗れている印象です(それより上の世代はなかなか難しい)
3ハウスは「通信手段、日常的な移動、行動、習慣、友達などの仲間」に関係し、簡単にいうと「世界を広げる」ハウスです。国と国の繋がり、友好関係、習慣の違い、通信網に関して、必要な物を与えてくれる重要な世代です。この世代の行動が新しい国家の習慣、考え方(常識)を変える事にも関係してくるでしょう。
また1ハウス、2ハウスの考え、商品などを、3ハウスの人々が世界へと売り出したり、本人そのものが世界進出してシェアを拡大していくことになるのではないかと思っています。
世代別、得意な仕事
★1ハウス生まれ(1972年〜1983年)
→営業、何かを始める事全般(起業、新規開拓、パイオニアなら何でも)、思い切った勝負や速さが勝負の仕事(海外の流行をいち早く取り入れる、動きの多い仕事)、先見性が必要な仕事全般(斬新な発想や提案)、存在感が必要な仕事全般、企画立案や改革、新しい商品の開発、発明、海外文化に詳しいかオープンな考えが必要な仕事
★冥王星天秤座世代(1972年〜1984年)
→営業、接待、接客業、講演、ファッションや流行に関する仕事(主にモデル、服飾デザイン)、容姿や美容に関する仕事、マナーや品格に関する仕事、音楽や芸術全般、色に関する仕事、目立つ事全般(芸能界など)、交渉役や調整の業務
★2ハウス生まれ(1984年〜1995年)
→ニーズの分析や下調べ、競合他社のリサーチ、資産運用や金融の仕事全般、お金を扱う仕事全般、住宅やインテリアに関する仕事、女性向けの事業全般(コスメ、ファッション、ヘアケア、育児、介護など)、収益に関する業務(利益化、売り上げを上げる提案)、スピードより長期目線(粘り強くコツコツ継続が必要な業務)
★冥王星蠍座世代(1983年〜1995年)
→何かのスペシャリスト(1つの事を極めるなら何でもOK)、集中力や執念が必要な業務(研究者など)、洞察力が活かせる仕事全般(心理分析、カウンセラーなど)、影響力を良い事に使う仕事全般(警察、官僚なども)、資産運用や金融の仕事全般、大きなお金を動かす業務、特定の人と深い関係を築く業務(師弟関係など)
★3ハウス生まれ(1995年〜2007年)
→AIや最新ガジェットの活用、好奇心や浅く広い知識を活かせる仕事、語学に関係する仕事(外国語の活用)、様々な場所を移動する業務(場合によっては海外も)、流行に関連した仕事、最新情報の収集と報告業務(調べる、検証する→まとめて報告)、様々な人と交流から縁を作る、SNS運用や活用、広報活動、イベントの開催
★冥王星射手座世代(1995年〜2008年)
→現状を変える新しい挑戦や冒険全般、責任が重くないor取らなくていいよ!と言ってくれる職場での未知の開拓全般(ここは1ハウスの人と相性がいい)、海外に関係する仕事(或いは海外で仕事をする)、様々な人種・国籍の人と関わる仕事、異文化交流から縁を作って仕事を拡大させる業務、高等教育の知識を活かせる仕事、体を動かす仕事、自分の夢や理想を追求する仕事、ハードルや目標が大きいor遠いような仕事
おわりに
世代によって考え方、価値観、行動がなぜ異なるのだろう?誰もがそう感じているのではないでしょうか?
占星術では、トランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星)で時代や世代を分類してきました。
ただ冥王星天秤座世代は金星的だろうか?冥王星蠍座世代は冥王星的だろうか?と考えた時、どうしても少し違和感があったんです。
今回こうして「ハウス」の舞台で世代を見る試みをしてみて、何となく見えずらいと言われていたZ世代の動きも、見えてくるものがあるのかなと思いました。特に1ハウスが不遇なのは、土星と関係しているからかもしれませんし、2ハウスが豊かさと関係している(ように見える)のも、木星の影響を感じます。
そうなると火星と関係している3ハウスは、何らかの戦いや競争、争いを体験するかもしれませんが、何かの創造の元(火星)を作る世代にあたるかもしれません。それは、これから始まってくる新しい時代の中で見えてくるのかな?と思っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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