混沌

こんばんは！
寒すぎて坐骨神経痛がヤバい蒼実です。
ヘルニア持ちなので日頃からだいたい10分ぐらい立っていると屈んだ時にすごい音がするのですが、最近はぎっくり腰にでもなるんじゃないかとヒヤヒヤしております…

という本文と同じぐらいどうでもいいご挨拶は置いておいて。
今回のテーマは【秋葉原】で行きたいなと考えております。
ヲタクとアイドルとは切っても切れない縁のある街秋葉原。

わたしが秋葉原に初めて降り立ったのは、1998年の秋でした。
その当時、何と3歳になったばかりです。
父がエンジニアという秋葉原へ物理的に用事がありそうな職業に就いていて、その職場で出会ったのが母という家庭なので、何かのついでに家族で外出しようとなったのが秋葉原だったのです。
そうです。イカれている。
物心ついた頃からPCの専門店や家電量販店に連れ出されることが多かったので、よくわからないながらに家に基盤がたくさんあったりマザーボードや半導体の存在とか名前を知っていたりしました。なので小学校に上がるぐらいの頃には秋月電子通商というお店の名前を知っていてソフマップの店内で流れているテーマソングが歌える、変な子どもに育っていました。
そんなわたしの人生初秋葉原、実は部分的にしか記憶がありません。アキハバラデパートの本屋さんで鉛筆とひらがな練習帳を買ってもらったことと、歩行者天国を歩いてミスタードーナツに入ったことぐらいでしょうか。しかもそれが人生初ミスドです。これをまとめて書いている今でも、どこにどう転んでもヲタクとしての英才教育を受けている気がしてきて頭を抱えています。
今ほど萌え産業が発達している街ではなかったので、そこまで印象が色濃く残っていないのかもしれません。むしろ今ぐらいサブカルチャー色にパンチが効いていたら、それはそれはもう鮮明に覚えていることでしょう。

その後、電車で出るには微妙に遠いし友達と出かけようとなった時の候補にも秋葉原という街が挙がることはなかったので、15年ほど行かなくなっていました。行ったとしても何かのついでにちょっと駅前の飲食店に入るぐらい。都内で遊ぶというともっぱら池袋か原宿でした。冷静に考えたら物価が決して安くないことや歩行者天国が中止された期間を挟んでいたこともあって、今以上に中高生が遊びに行くような場所でもなかったような感じもします。
高校3年生の冬あたりからちょいちょい秋葉原に行くようになりました。最初のきっかけは友達が出演していた朗読劇。意外かと思われるかもしれませんが、秋葉原で誰かを観るという経験をしたのは実は推しが初めてではありませんでした。

大学に入ってからは割と頻繁に出向くようになりました。というのも入った大学がわりかし秋葉原まで近くて、なおかつ定期券でタダで行けるようになってしまったのです。
こうして秋葉原という街に一気に染まり始めます。そして、限界おたくとして生きる道を図らずして選んでしまいました。
空きコマで特にやることがない時はとりあえず秋葉原。大型家電量販店で細々とした買い物をしたり、ノリと勢いだけでライブハウスに行ったり。20歳の誕生日の翌日、気が狂ってひとりでメイドカフェに行ったこともありました。どう考えても若気の至り。大学に7年間在籍していた部活の先輩も暇さえあれば秋葉原のゲームセンター通いだったようなので、類は友を呼ぶとはまさにこれだなと痛感した記憶があります。
そんなこんなでその後はいわゆる萌え産業というものの殆どに手を出すことになりました。
ライブハウス、ソフマップでのイベント、ブックタワーでのイベント、撮影会のスタジオ、コンカフェ、メイドカフェ。ひざ枕耳かきやJKリフレみたいな、女性が行って受け入れてもらえるかわからない業態のお店以外はほぼ行った経験があります。今となっては初詣もしばらくずっと神田明神。秋葉原まちあるき検定でも作る？とノリで誰かに提案したいぐらいです。
初めて行ったライブハウスと言って良いのかコンカフェと呼ぶべきなのかガールズバーと言うのかわからない場所は言わずもがな秋葉原ディアステージ。ずいぶん長い間楽しませてもらいました。15周年おめでとうございます。
大学の合間や何もない日の夜に秋葉原に出向いてアイドルを観てライブハウスで飲む酒はうまい、コンカフェで入れるキャスドリはたのしい、チェキ会での推しとのおしゃべりは最高。あとドラッグストアで化粧品を買うよりも大型家電量販店の方が手軽。そういうことばかり学んでしまいました。
女子高での生活が3年間あった上で女子が8割を占める学部に入ったからか、異性に対しての耐性がほぼなかったので、アイドルヲタクとしてどこかのコミュニティに属することも多くはありませんでした。コミュニケーション能力を身につけるためにも案外必要だったかもしれない。

そんなこんな言っていますが、わたしは秋葉原という街が大好きです。
そこそこディープなサブカルチャーも、電気街らしいお店も、いろんなものが混ざっていて、まさにカオスという言葉そのもの。サブカルチャー的なものも決しておしゃれすぎる雰囲気があるわけではなくて、どこに行っても敷居が低いところに魅力を感じます。良くも悪くも秋葉原は洗練されすぎていないおかげで行くことに対して気合がいらなくて、これがあるから気疲れすることもあまりないような気がしています。また、わたしの場合はヲタクやビラ配りのコンカフェの女の子の観察をすることも好きなので、そういった観点からもとにかく見ていて飽きない街です。
そして何より安くておいしい飲食店が豊富。こんなことを書いていたら、炉ばた石くらさんのもつ煮が恋しくなりました。