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僕たちは日々、呼吸を忘れて生きている。

どうも、こんにちは。リキッドカツユキです。

今日は呼吸について書いてみようと思います。というのも、先日、5月9日に内田樹先生のセミナーを受けてきたんですね。その名も、「身体を通して見えるもの」です。

内田先生といえば、ご自身が武道家として、合気道の道場主でありながら、哲学や政治についても本を出されています。日本辺境論などは有名ですね?

今回のセミナーは、合気道を通して、身体の内側に目を向けていくというメッセージに受け取れました。

僕は、合気道をやったことがありません。ですが、セミナーの主催者の方に問い合わせると、「初心者でも大丈夫です。動きやすい格好で来て下さい。」とのこと。

それを、確認し、すぐに申し込んだのでした。

そして、セミナー当日をむかえ、テンションが上がった僕は、会場に開始時刻の1時間ぐらい前に着いたんですね。会場の鍵も、まだ開いていなかったので、僕を含め、参加者は外で先生がお見えになるのを、今か今かと待っていました。しかし、はやる気持ちと裏腹に、先生はなかなかお見えになられません。セミナー開始は13:30分だったのですが、ついに13:30になっても、お見えになる気配がありませんでした。

その時、普段は温厚なわたくしも、さすがに鼻息を荒げてこう思いました。

おいおい、内田、天狗か?

そう思った、その時、一台の高級車(おベンツ)が、駐車場に入って来るのが見えました。

そこにいる全員の視線を一点に浴びて、ついに内田先生が来られたのでした。

僕が初めてお目にかかる内田先生は、ベンツから、少し急いで下りてこられました。目には黒いサングラスをされており、思ったよりも小柄な身体つきでした。

「すいません、遅れちゃって。」

そういいながら、いつのまにか開いていた、会場に入って行かれたのでした。

何も声をかける事ができず、僕も先生の後に続いたのでした。

会場は、香川県の多度津という場所にある、スポーツセンター内の武道場でした。

参加者は、僕のような初心者らしき人から、外で待っているときにすでに、合気道の道着を着ている経験者の方まで様々でした。

主催者から更衣室の説明があり、僕も用意していた、ジャージとTシャツに着替えたのでした。

時間が少し遅れていることもあって、早速スタートしました。セミナーは、講演というよりは、ほぼ、合気道の練習でした。

ストレッチから始まり、独自の呼吸法の練習に移りました。

これが、僕にとって、すごくためになったんですね。

内田先生も、「一番大切な練習は呼吸だ」 「合気道の技ができたか、どうかよりも呼吸だ」とおっしゃられていました。

何種類も、呼吸法の種類があり、全部を一日で覚える事はできませんでしたが、いくつかは、覚えて帰ることができました。もちろん、セミナー後も一日の気づいたときに実践しています。

呼吸は立派な修業ですからね。

呼吸法のあとは、技の練習に移りました。

ちゃんとついて行けるか不安でしたが、内田先生のお弟子さんも来られていて、初心者にも補足的に説明をしてくれたので、セミナーの進行を妨げることはありませんでした。

セミナーは、まず内田先生が、お弟子さんを相手取り、技のお手本を見せてから、それをみんなでやっていく、という方式で進んで行きました。

内田先生は、合気道の達人です。

本当に軽々と技をかけ、相手を投げるのです。

それを見て、僕も、同じようにしようと思うのですが、全くできません。

例えば、大工さんがのこぎりで木を切る様子は、まるで、カッターで紙を切るかの如く、いとも簡単そうに切りますよね?

しかし、素人はカッターで紙を切るかの如く、木は切れないわけです。達人の動きというのは、それに似ています。

頭ではなく、身体に動きが馴染んでいる。というイメージでしょうか。

とにかく、不思議な感覚でした。

今回のセミナーで、僕にとって一番ためになったのは、やはり呼吸です。

セミナーの翌日。いつものように、駅で始発電車を待っているときに感じたんです。

いつもと身体の感じが違う!

おそらくそれは、呼吸の質が上がったからだと感じています。

いい姿勢はいい呼吸につながり、いい呼吸もまた、いい姿勢につながっているのです。

違いに気づくというのは、一番の学びだと思っています。

それは、「常に変化させていく」という事ではないでしょうか。

変化しなければ、違いにはきづきません。

内田先生のセミナー「身体を通して見えるもの」

僕はこのセミナーを通して、呼吸の違いが見えた気がしました。

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