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認定NPO法人Living in Peaceマガジン

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認定NPO法人Living in Peaceの、全noteを詰め込んだマガジンです!
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2020年10月の記事一覧

Living in Peace創設13周年によせて 共同代表 中里晋三より

10月28日にLiving in Peaceは創設13周年を迎えます。 人間で13歳というと、「〇歳からの~」という本の多くがこの年代を対象とするように、来たるべき変化の予兆を感じつつ、新たな可能性を模索しようとする時期でしょうか。私たちもまた自らがそうしたステージにいることを自認し、新たな展開を模索しています。 2020年という、当初誰も予想しえなかった仕方で社会が大激変を蒙り、決して忘れられない年となった本年、多くの方に支えていただくなかで、私たちは幸いにもより大きな

難民問題を知ろう学ぼう!「基礎から分かる難民の受け入れ」

皆さまこんにちは、認定NPO法人Living in Peace(以下、LIP)難民プロジェクトです。私たちは、日本に居住する難民の方向けに、就労支援事業と学習支援事業(現在は主に日本語学習)の2つの事業を行なっています。 「なぜ、そんな支援が必要なの?」「そもそも日本と難民って関係あるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、私たちは、日本社会とも決して無関係ではない「難民」について様々な観点から情報をアップデートしていきたいと思っています! 今回の記事では

虐待防止にも必要な視点? マンガ『コウノドリ』で「産後うつ」について考える

ドラマ化で人気を博した産科医療マンガ『コウノドリ』(鈴ノ木コウ 講談社)。毎ページ「妊産婦あるある」にひたすら共感してしまうのですが、子どもの支援を考える視点でも学びがたくさんあります。 全編は語り尽くせないので、今回の記事では、8巻「TRACK24 マタニティーブルー」について取りあげます。 ▼この子のコトがカワイイって思えないこの回は、シングルマザーによる虐待死ニュースで幕を開けます。複数の妊産婦さんのストーリーが平行して進んでいくのですが、中心になるのは産後1カ月の

精神的幸福度がほぼ最下位 日本の子どもの幸福度について、いま問うならば

例年より一足早く学校が再開し、十分に夏を満喫できなかった子どもたちは残念でならなかったでしょう。 ただでさえ限られた子ども時代を、乳児から青年までかけぬける子どもにとって、失われた「ひと夏」は二度と取り返せないものかもしれません。 8月下旬、炎天下をマスクして登下校する子どもたちを見かけるたびに、この不確実な状況だからこそ、人生を歩み始めた人々にいかに寄り添えるかが問われると感じました。 そんなおり、9月の初旬にUNICEFから『レポートカード16』という、先進国の子ど