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【西武ライオンズ 今日の見どころ】交流戦6連敗の髙橋光成 石川相手に雨の神宮のリベンジなるか

●光成 交流戦6連敗のスタートが一昨年のスワローズ戦

【10日◇ライオンズ‐スワローズ2回戦(ベルーナ)14:00】
相変わらずの打線は3試合連続で2点しか獲れていない上、走塁ミスを連発した。それでも投手陣を含めた守りのほうでは好プレーが続いて、7カードぶりにカード初戦に勝利した。

連勝でカード勝ち越しを決めたいところだが、先週の記事(交流戦5連敗中の髙橋光成 バウアー相手にストップできるか)でも紹介したように、髙橋光成が交流戦で勝ったのは2019年が最後で、現在6連敗中。そしてこの連敗のスタートとなったのが、一昨年のスワローズ戦だ。

このシーズン開幕から5連勝していた高橋光成は、試合前から雨の降りしきる神宮球場で先発。いきなり初回にみずからの暴投で失点すると、そこから山田哲人、青木宣親、村上宗隆に本塁打を打たれ、自身ワーストの10失点でノックアウト。ライオンズ打線が反撃する間もなく、試合は5回裏途中コールド負け。「負けるまで切らない」と話していた長髪を切るハメになった。

この大敗で歯車が狂ったのか。セ・リーグ相手には、好投しても報われず。1週間前のベイスターズ戦では、自身のバント処理のミスもあり、負け投手となっている。

髙橋 光成 交流戦6連敗
髙橋 光成 交流戦カード別勝敗

もし、きょうの試合に敗れて、交流戦7連敗となると、ライオンズの投手では歴代ワーストになる。

●石川雅規 苦手だったライオンズ戦を得意に

対照的に、交流戦通算最多タイとなる27勝しているのが、スワローズ先発の石川雅規。ライオンズからも4勝をあげている石川なのだが、じつは2009年から2015年までの6シーズンに渡って、ライオンズ相手に6連敗と、苦手にしていた時期があった。

ところが、16、17年と2シーズン対戦がなかったことで潮目が変わったのか。石川の投球術に磨きが掛かったからなのか。18年以降は2勝0敗、この間の被打率が.161、防御率1.96と、ほぼ完璧にライオンズ打線を抑えるようになったのだ。

石川 雅規 ライオンズ戦 年度別成績
石川 雅規  交流戦カード別勝敗

一昨年髙橋光成が10失点して負け投手になった試合で、スワローズの先発だったのが石川だ。雨のなか苦戦する髙橋を横目に、丁寧にコーナーを突く巧みな投球で、自身6年ぶりとなる完投勝利をあげたのだった。

髙橋にとって、きょうの石川との投げ合いは、2年前の雨の神宮のリベンジマッチになる。

高橋自身、5月13日のイーグルス戦で今季の4勝目をあげたのを最後に、このところ登板3試合勝ちがない。きょう敗れると、チームはこの9連戦の負け越しが決まってしまう。ベルーナドームでは、髙橋を模したボブルヘッド(首振り人形)付きのチケットも販売されている。負けられない理由はいくつもある。

スワローズ戦で始まった連敗は、スワローズ戦でストップするのが、プロの流儀だろう。

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