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【西武ライオンズ 今日の見どころ】ファイターズ戦無失点続く與座海人 兄弟同日勝利の可能性も

●與座海人 ファイターズ戦15イニング連続無失点中

【15日◇ライオンズ‐ファイターズ12回戦(ベルーナ)18:00】
3連勝はしたものの、モイネロを欠いたホークスに救われた感は否めない。相変わらずチャンスでなかなか1本が出ず、ミスも多い。

きょうからは、7連敗中のファイターズとの3連戦。プロ野球ワーストタイとなる6試合連続の1点差負けが話題を集めているが、勝負のアヤがひとつ違えば、勝ってもおかしくない試合を続けているとも言える。

交流戦後半に7連敗した直後の連勝は「4」で止まったライオンズ。今回は8連敗したあとの3連勝。ファイターズに勝ち運を手渡すようなミスは防いで、できるだけ長く連勝を伸ばしたい。

ライオンズ先発の與座海人は、今シーズン7試合に投げて0勝2敗と、まだ勝ちがない。それでも勝利投手に値するようなピッチングは何度もやっている。最たる例が、6月28日のファイターズ戦だ。地元沖縄の大歓声に応えるように、7回を3安打無失点と、ほぼ完璧な投球をしてみせた。

この結果、與座は昨シーズンの7月18日の3回裏から、現在ファイターズ打線を15イニング連続無失点に抑えているのだ。

與座 海人 ファイターズ戦15イニング連続無失点中

このピッチングを続けて、きょうこそ今シーズン初勝利を手にしたい。

●都市対抗野球では 兄の健人さんも先発する可能性

もうひとつライオンズファンに注目して欲しいのが、きのう(14日)開幕した都市対抗野球大会だ。きょう午前10時にプレーボール予定の第1試合に、門真市代表のパナソニックが登場する。そして、そのパナソニックのエースを務めているのが、與座海人の2歳上の兄・健人さんなのだ。

しなやかな腕の振りから150km/h近い速球を投げるサイドスローの健人さんは、近畿地区予選でも先発でフル回転、本大会出場に大きく貢献した。きょうのJR西日本(広島市)との1回戦でも、先発が有力視されている。

つまり、昼は東京ドームでパナソニックの健人さんが、夜はベルーナドームでライオンズの與座海人が、兄弟そろって勝利をあげる可能性があるのだ。

與座 健人投手 パナソニック野球部 公式HPより

日本のプロ野球では、1956年に武智文雄(近鉄バファローズ)と田中照雄(高橋ユニオンズ)の兄弟が、同じ日に勝利をあげたことが3度あった。1969年9月21日には、400勝投手の金田正一(ジャイアンツ)と、弟の金田留広(東映フライヤーズ)が、そろって完投勝利をあげている。

ただ、これが都市対抗とプロ野球に渡っての兄弟同日勝利となると、あまり聞いたことがない。かなりのレア記録かもしれない。

(ちなみに、與座海人の4歳下の弟である巧人さんも社会人野球の投手。今春に東北福祉大から伏木海陸運送に進んだ、こちらはオーバースローの左腕。残念ながら、今回の都市対抗出場はならなかった)

いずれにせよ與座家にとっては、朝から晩まで長い1日になりそうだ。

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