現代文 センター試験 過去問 解答解説 2020年 国語 解き方 【共通テスト 現代文 対策】
2020年のセンター試験国語の第一問(評論文)を見ていきます。
現代文の読解については次の記事を先に読んでください。
kokugo-gendaibun.hatenablog.com
それでは早速2020年のセンター試験現代文を解説します。
問題をお手元にご用意ください。
2020年センター試験第一問のテーマ
2020年の第一問(評論文)は前説で「次の文章はレジリエンスという概念を紹介し現代的意味を論じている」とテーマを明言しています。
通常であれば前説は「次の文章を読んで問いに答えなさい」と簡潔な文章で終わりますが、ときどき文章のテーマや趣旨を説明してくれるときがあります。
これは受験問題の作り方に起因しています。
問題として出される本文はもっと長い文章の一部分だけを切り取って受験生に提示することになります。
受験生は出題されている本文の前後の流れはまったくわかりません。
そのため出題者はわかりやすくテーマが書かれている段落から受験問題の本文として抜き出してくるわけですが、時々うまくいかないこともあります。
受験生に読んでもらう文章量は例年に比べて多すぎても少なすぎてもいけませんので、ある一定の幅の中で抜き出してこなければならないからです。
このような場合、出題者は問題に使う傍線部を引きたいところを中心に抜き出し、テーマは前説で伝えるという手法を取るのです。
2020年のセンター試験国語第一問(現代文 評論文)は冒頭が比喩から始まります。
ここから先は
3,040字
¥ 200
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?