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シンプルは、広い

鳥のフンが、フロントガラスについている。

仕事が終わってこれを見つけた時、以前だったらただ気分を悪くして、ティッシュをこすりつける力に怒りを込めていただけかもしれない。
(そして大抵、キレイには落ちない)

でも今日は違った。

助けてくれたのは、水筒に残っていた冷めた白湯。

ティッシュを数枚手にして、車外で白湯をかける。
白湯がしたたるティッシュをフワフワと動かすだけで、フロントガラスはキレイになった。

さらに乾いたティッシュでふき取る手間はできたけど、この結果なら文句ない。

水筒の中身をほうじ茶から白湯に変えたのは、数か月前。

そして、仕事が終わるまでに飲み干すこともある白湯を、今日は残していた。

もし、中身が以前のままほうじ茶だったら、何も気にすることなくフロントガラスを拭くのに使っただろうか?

白湯だったからこそ、「飲む」だけでなく「窓を拭く」に転用できたんじゃないだろうか?

シンプルなモノの転用の幅が広い。
どうしても欲を出してあれやこれやと付け足してしまいがちだけど、その度に少しずつ転用の幅が狭くなっていく。

以前はただふき取って終わりだったかもしれない日常のできごと。

そこからツイートしてさらにnoteに入れられるようになったのは、やっぱり前田裕二さんの「メモの魔力」のおかげだな。

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