見出し画像

Canon IXY DIGITAL 20 IS

カメラにハマったきっかけ、覚えていますか。

私はこのカメラです。

今はもう壊れてしまった(なんならバッテリーも捨ててしまった)のですが、少し思い入れの深いこのカメラについて備忘録程度ではありますが記したいと思います。

(※以下レビューを装った蔵出しです。唐突な写真ばかりですがご容赦を。)

普通のコンデジ

スペック詳細については上のリンクを見て頂いた方が早いのですが、いわゆるコンデジとしては極めて普通のスペックでした。むしろ下位機種ではありますが。CCDセンサーなのとさりげなくついている光学式ファインダーが一応特筆すべき点と言えば点…という程度で「ここが凄い!」という点は正直スペック上無いです。特に今となっては。

そしてスペックの素晴らしさを語れるだけの知識もない。

画像25

画質

やや描写は柔らかめな雰囲気。画素数も穏やかなこともあり風景などの遠景はスマホ比で微妙だなぁという印象でした。でも記録用としては必要十分な写り。

画像1

画像2

画像14

画像17

ただ望遠端は(実はブレを多発していただけですが)画質が良くないのかなと思っていました(ブレがなければ意外と変わらないかも)。近距離でピントが合わないのもありほとんど使っていませんでしたが。

デジタルズームもありましたが流石にそこまでいくとあまり使いたくないような画質に。

画像5

画像4

望遠端。下は手ブレしていると思われる。

画像3

デジタルズーム時

マクロ

このカメラが輝くのはマクロ撮影時。何故かとてもよい。出してくる色、ボケの綺麗さ、解像度…お気に入りでした。特にスマホでは接写時の解像度に不満があったため、近景はこのカメラ、遠景はスマホという分担で撮っていました。

さりげなく広角マクロで背景を取り入れやすく、被写界深度も充分。背景はちゃんとボケて、そのボケは自然で綺麗、とマクロのハマり具合に嵌り何かとマクロ撮影をしていました。別に自分がすごい訳では無いのに綺麗な写真が撮れると見返してはテンションが上がっていました。


画像8

画像20

柔らかい描写で、花を撮るには最適。

画像7

画像6

苔を撮るにも最適。

画像18

画像19

思うようにピントを合わせられないのもご愛嬌。

画像17

画像23

以上、マクロで春夏秋冬。

感度

最低感度はISO80。最高感度は1600でしたが、流石に高感度耐性は全くなく、ISO800でも結構ノイズが出ました。400までが許容範囲(だったと思う)。

画像12

ISO800の画像。結構ノイズが目立つ。

長秒露光

さりげなく15秒までの長秒露光が可能でした。
ただ、(今も一部機種はそうだと思うのですが)なぜ長秒露光するとISOが最低固定となる…結構大きな不満ポイントの一つで、上位機種を考えた一因でした。その時はまだコンデジを検討してたはずだったのになあ。

個人的まとめ

以上の文章は全て「※個人の感想です」がつく文章ですが…以下も※個人の感想です。

何が良いポイントであったかというのを考えると以下の2点でしょうか

・コンパクトで、レンズ中心から底部までの高さがほとんど無い

・不便な分、あれこれ工夫をすることで身につくものがあった

画像22

画像23

一番目は写真を撮ることに嵌められた原因の一つ。マクロ、特に地面からのアングルが撮りやすかったのです。ピント合わせには苦労しましたが…

それ以外にも片手で写真を撮りやすいなどのメリットも。

画像10

二番目はカメラとして良いポイントでは無いのですが、こういうポジションのカメラがある事が大事だよねと感じさせてくれたポイント。人間、それしか無いと無理矢理解決しようとするものです。マニュアル操作があまりできず、思うように諸々弄れなかった分、カメラ操作の基本は学べたと思います。そしてその分必要な機能は絞りやすかったかなと。綺麗に販売戦略に乗せられた気がします。

いや勝手に乗っかっただけか。笑

画像9

画像11

他にも遊び心のように付いている光学ファインダーも良かったです。ちゃんと光学ズームと同期して動くのが楽しくて無意味にズームしたりしてました。

画像26

画像25

で、今になってこれを使ったらどう思うか、ですが…おそらくもう前のようには楽しめないのかなと思います^^;
マクロのピント合わせが上手くいかなかったり露出が思うように合わなかったりという苦労も楽を知ってしまうと後戻りはできない…

画像13

それでも写真を見返すと今撮るとどんな写真になるだろう?と少し期待を抱かせてくれる、そんな思い出深い機種です。

画像16

最後に、写真撮るのが好きになった時に撮った一枚を。


写真のフレーム外にストーリーを想起させられるか?第三者にそれをさせる写真は間違いなくいい写真だが、自分で見返して思い出が想起できるなら充分いい写真。いい写真が撮れるカメラをいいカメラと定義するならば、このカメラは間違いなくいいカメラだった。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?