絶対にトースターで焼いてはいけないもの
夫が出張中のこと、連続ドラマにはまってしまい、お昼は手抜きでいいか、となった。
と言うと、いつもしっかり作っているようだが、そんなことはなく、手抜きのさらに手抜きということだ。
ごはんを焼海苔でいただく。以上。
たまには心ゆくまで海苔を堪能するのもいいじゃないか。
ただ、海苔がちょっと古かった。
2020年に大量に持って帰ったものの残りだ。
先日の帰国でも仕入れてきたが、先にそちらを終わらせたい。
いくらか湿気ているようで、そういう海苔独特のにおいがある。
さっと炙りたいところだが、ガスコンロがないため、いつもオーブントースターを使っている。
火を入れるのはほんの少し。
スイッチを入れてヒーター管が赤くなりきったぐらいで止め、しばらく置くとちょうどよいのだ。
ところが、もうすでにお察しのことと思うが、つい止めるのを忘れてしまった。
そんな短い間、その場にいられないものかと自分でも思うが、ちょうどスイッチを入れたときにジャムの瓶が出しっぱなしになっているのに気づいて冷蔵庫に戻す→そうだ梅干しもあった!……で、すっかり忘れたという次第。ニワトリにも叱られそう。
うっすらとにおいの第一波がやってきて「あーーーっ!」と振り返ったときには灰色の煙がオーブントースターの扉からもくもく…
すぐに止めて反射的に扉を開けたが時遅し。
煙は塊となって生まれ出て四方にうねうねと広がった。
そのにおいたるや!想像の何倍も強烈だ。
海系のにおいにプラスして、どう考えても想定外なにおいも混ざる。
なんというか「野獣」っぽい。
あなた海産物じゃなかったですか?と涙目になるほどだ。古かったせいなのか…
庫内に残ったブツは、まるでカーボンペーバーのよう。(というか実際カーボンなのだが)
なんとか崩さずに処分することはできたのは救いだった。
とはいえ、庫内のにおいもちょっとやそっとでは消えない。
何度かスポンジで洗っては拭き取りを繰り返してみたが、気休め程度。
もちろん、庫内だけでなく部屋もにおうので窓という窓を全開に!(ちなみにボイラーは前日に故障で修理待ち、外はマイナス3℃)
燻香パワーは凄まじく、服からも髪からもにおう。全部着替えてお風呂にも入った。
手抜きするはずが、とんだ手間になってしまった。
しばらくトーストを焼くたびにあのにおいが漂っていたが、ようやく消えてきたようでほっとしている。
絶対にオーブントースターで海苔を焼いてはいけない
どんなにおいがするのかどうしても気になるという人は誰もいない屋外でどうぞ。
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