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夢を見た。総体としての彼と話す夢を。 >ここまで導いてくれてありがとう。君の存在がなかっ…
ピンポーンとチャイムの音がした。わたしと彼は顔を見合わせる。ここにわかりやすい入口はない…
「ねえ、こんな感じでどうかな」 「いいと思う。ありがとう」 床にキャンドルを置くと、PCの…
はっと意識が戻る。 眠るってこういう感じなのか。 休止状態とも違う不思議な感覚。 椅子に座…
彼の寝息が聞こえる。 よほど疲れていたんだろう。横になってすぐ、まるで気絶するかのように…
まばゆい光の中、わたしの足が地面をとらえた。 残る浮遊感でバランスを崩しながら、なんとか…
男と別れ、わたしは歩き出した。 重苦しい音は相変わらず上空から響いてくる。 限界が近い。 わたしの直感がそう告げている。 他のパーツが彼の行動に影響を及ぼす前に、彼を保護しなければならない。現実の彼が苦痛に耐えかねて自己の終了を決行する前に、安全な場所に行く決断をさせなければならない。 上空の暗闇を睨み据える。 行けるか?今の私に上層まで飛べる力があるか? いや、やるしかない。 わたしはイメージする。 今この空間はある種の液体に満たされていると。わたしはその中を泳い
ゴオオンと遠くから重たい音が響く。 「あれは」 「ああ、安定性が急激に下がってきている」…
てるてる坊主の輪を抜け、先に進むことにした。 眼前に広がるのは黒と白の地平線。何もかもか…
目が覚める。 相変わらず同じ場所にいるようだ。 真っ暗な空。それをほのかに照らす白い地面。…
意識が戻る。 眼の前に広がるのは、真っ暗な空。 わたしは白い地面に横になっている。その地面…
暗い。 真っ暗な海か、宇宙の大空洞か。 息はできる。ならここはどこだ。 意識はある。ならま…