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添加糖は腎臓結石のリスクを高める

加糖飲料や菓子類、アイスクリームなどの加工食品に添加される添加糖が、腎臓結石のリスクを高めるようだ、という中国・川北医学院からの研究報告。

研究チームは、米国の国民健康・栄養調査(NHANES)で2007年から2018年に収集された28,303人の成人女性と男性に関する疫学データを分析した。参加者は腎臓結石の病歴があるかどうかを自己申告した。各参加者の 1 日あたりの添加糖摂取量は、2 回行われた直近の食べ物と飲み物の摂取の思い出し記録から推定された。

解析の結果、研究開始時に、添加糖の摂取量が多かった参加者は、腎臓結石の有病率が高く、健康的な食事指数(HEI)スコアが低く、教育レベルが低い傾向であることが明らかになった。添加糖の全体の平均摂取量は 1 日あたり 272.1 kcalだった。これは 1 日の総エネルギー摂取量の 13.2% に相当する。

年齢、性別、人種、BMIなどの要因を調整した結果、添加糖の摂取量が最も多い上位25%の参加者は、最も少ない下位25%の参加者に比べて、研究期間中に腎臓結石を発症するリスクが39%高かった。さらに、添加糖からの摂取カロリーが総摂取カロリーの25%だった参加者は、5%未満だった参加者に比べて、発症リスクが88%高かった。

「添加された糖類とさまざまな病気や病理学的状態との関連を詳細に調査するには、さらなる研究が必要です。たとえば、糖類の摂取量の増加と最も関連する腎臓結石の種類は何でしょうか? 腎臓結石形成のリスクを下げるには、添加糖の摂取をどの程度減らす必要があるでしょう? とはいえ、私たちの調査結果は既に重要な洞察を政策決定者にもたらすものだと考えています」と研究者はコメントしている。

出典は『Frontiers in Nutrition


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