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プルーンが高齢女性の骨を強くする

プルーンには閉経後女性の骨の構造と強度を保護する可能性があるようだ。毎日プルーンを摂取することで、加齢に伴う骨量減少の進行が遅くなり、骨折のリスクが軽減されたという。

「これは、骨の構造、形状、推定強度に関する3次元的な骨の変化を調べる初のランダム化比較試験です」と研究者は述べている。

研究チームは、毎日のプルーン摂取が骨の質に影響を与えるかどうかを調べるため、235人の閉経後女性を対象に12か月間のランダム化比較試験を実施した。参加者は、プルーンを全く食べないグループ、毎日50g(4~6個)食べるグループ、毎日100g(10~12個)食べるグループの3つのグループに分けられた。参加者は6か月ごとに、末梢定量コンピューター断層撮影(pQCT)スキャンを使用して評価された。このスキャンでは、断面画像から3D骨密度、骨の形状、骨の強度を測定できた。

研究者らは、1年間にわたって、対照群の女性では脛骨の骨密度と骨強度の測定値がすべて低下したことを発見した。対照的に、毎日少なくとも4~6個のプルーンを食べた女性は、骨密度と骨強度を維持し、特に皮質骨の骨構造を維持した。

プルーンを摂取する両グループの女性は効果を実感したが、1日4~6個のプルーンの方がより現実的な摂取量かもしれないという。100gグループの女性は、毎日の食事にプルーンを大量に取り入れることに飽きてしまい、研究から脱落する割合が高かった。

「12か月の研究としては非常に興味深いデータです。体重を支える脛骨の皮質骨の骨を維持し、保護することができました。皮質骨と骨の強度の維持は骨折を防ぐ鍵です」と研究者はコメントしている。

出典は『Osteoporosis International


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