見出し画像

若者や高齢者の溜め込みに取り組む研究

精妙かつ前向きな介入方法を通じて、散らかった物を減らし、不安を軽減し、生活の質を向上できるよう支援できるかもしれない、という研究報告。

研究者らは、高齢者の溜め込み性障害の研究をしていたが、その一環として、大学生363名を対象に、過度に散らかった家庭で育つことの影響を調査した。その結果、若者が将来溜め込み障害を発症する可能性を減らすために早期介入が重要であることが示された。

「私たちが実施したプロジェクトは、ミシガン州立大学の学部生を対象に、幼少期の家庭での溜め込み癖と現在の生活機能との関連性、および散らかりに対するさまざまな潜在的な介入策への関心についてオンライン調査を行うものでした」と研究者は述べている。

「私のチームはこのプロジェクトの結果の一部を使用して、ミシガン州立大学の学部生に散らかりに対する無料のグループ治療を提供する予定です。」

研究者らは、大学生の片付けを支援するために、米国心理学財団の資金提供を受けたミシシッピ州の高齢者支援に焦点を当てた2021年のパイロット研究で使用された動機づけ面接のテクニックを含む、さまざまな認知行動療法を使用する予定だという。

パイロット研究では、価値に基づいた患者中心のアプローチから変化を引き出すことが検討された。乱雑さがもたらす悪影響に焦点を当てるのではなく、乱雑さを整理することで得られる良い結果を強調することで、「変化の話し合い」を増やすものだった。たとえば、乱雑さを片付けると家族の訪問が増える可能性があるという参加者との話し合いは、同じ乱雑さが家族の訪問を妨げていることを指摘するよりも、より大きな影響を与える可能性がある。

パイロット研究では、高齢の参加者は散らかったものを 20% 減らし、精神状態が改善し、持ち物との関係がより健全になったと報告した。40 人のクライアントへの介入を実施した結果、研究者らは、ポジティブな感情に焦点を当てた治療が参加者の生活に劇的な変化をもたらしたと結論付けた。

「私がいつも驚かされるのは、何が役に立つかということです。物を整理しながら自分の価値観について考えるように頼むといった単純な介入が、人生を変えるような結果につながることもあります」と研究者はコメントしている。

出典は『Journal of American College Health

http://dx.doi.org/10.1080/07448481.2024.2400566



いいなと思ったら応援しよう!