超加工食品を見分ける視覚的ツールを開発
米国で消費されるカロリーの 58%を占める超加工食品の報酬特性と強化特性を評価するための新しいツールを開発した、という研究報告。
NOVA システムでは、食品を 4 つのカテゴリに分類している。未加工または最小限に加工された食品 (新鮮な果物、豆類、プレーン ヨーグルトなど)、加工された料理の材料 (調理油、バター、塩など)、加工食品 (チーズ、缶詰の野菜、焼きたてのパンなど、簡単な方法で上記 2 つを組み合わせた食品)、超加工食品 (ソフトドリンク、フレーバー ヨーグルト、加工肉、ほとんどの包装パンなど、家庭ではほとんど見られない添加物を使って工業的な加工によって作られた食品)。
今回研究チームは、視覚特性、食品特性 (脂肪、炭水化物、コストなど)、および評価された知覚特性に基づいてマッチングされた 14 種類の 超加工食品と 14 種類の最小限に加工された食品の画像セットを開発した。
食品は研究室で調理され、プロの写真家が撮影し、一貫性が保たれるように作成された。研究者はまた、コスト、食品重量、栄養価(カロリー、三大栄養素、ナトリウム、食物繊維)の情報を添付した。研究参加者が、さまざまな品質について画像を評価し、最終的に 26 の特性に一致する 28 枚の画像のセットを生成した。さらに研究者らは、NOVA 分類を客観的に測定するために67 人の栄養専門家を募集し、食品を最小限の加工か超加工に分類するよう依頼した。
「この食べ物の写真セットにより、食べ物の写真間の違いは食品の加工度によるものであり、潜在的に影響を及ぼすことがわかっている他のすべての要因によるものではないと推測できるようになります」と研究者は述べている。
また、別の研究者は、「超加工食品に関する実験研究はほとんどなく、その影響を測定・評価するためのより優れたツールがないことが研究の妨げとなっています。提供できるツールが多ければ多いほど、より多くのことを学ぶことができるのです」とコメントしている。
出典は『Appetite』
http://dx.doi.org/10.1016/j.appet.2024.107358
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