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『自分って何者…?』 “自己PR”は「ただPRすればいいってもんじゃない。」ということ

こんにちは、LINKAGEのふじき(@Fuji_Mikky)です。
4月からIT企業で社会人デビューです!

ワクワクが止まりません!

さて、今回は自己PRについてご紹介しようかと思います。
自己PRに苦しむ人も多いでしょう。

なぜなら、日本では自分を売り込むという機会がほとんどないから。

そこで自己PRとグーグルで調べると、こんなふうな検索結果が。

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受かる」や「印象に残る」など甘い言葉が散りばめられています。
僕も実際就活の時心配になって見ていた覚えがあります。

最初にご紹介しますが、
どんなに自己PRをつくりこんでも「絶対受かる」なんて事はありえません

企業は採用後も含めて、学生一人あたり何十、何百万と予算をかけます。
そうしたコストを無駄にしないために、しっかり売上に貢献してくれる学生を基本的に採用します。
当たり前ですよね(笑)

なので自己PRに正解はありません。
これを書けば受かるなんてことはありません。

ただ、印象に残るというのはとても大切です。
印象に残る喋り方というのは、理路整然としていて、その企業としては「この人は役に立ってくれそう」という結論になるわけです。

では、面接官(社会人)に対してどう話せば印象に残るのでしょうか?
こちらをご紹介していきます。

「自己PRフレーム」を作成する

印象に残る自己PRには、「わかりやすく」「リアルな体験」を話すことが重要になってきます。
分かりやすい文章の流れというのは、以下のような流れを指します。

①結論:自分はどんな人物なのか?
②内容:①を得るにいたったキッカケ
③課題:②で起こった課題
④行動:③をどう解決していったのか?
⑤結果:④の結果、わかったことや考察したこと、①に繋がる
⑥貢献:①でどう会社に貢献できるのか?

結論から話すことがとても大切です。
結論では、自分の長所や強みなどを最初に紹介します。

②〜④はその長所を得るにいたった経緯をストーリーで紹介します。

そして⑤では、②〜④のまとめとして①につなげていくのです。

実際に僕が使っていた文章を簡易的にご紹介します。

<例1>
私には、企画提案力があります。
大学1年生から2年生までNPO法人ドットジェイピーに所属していた経験があり、そこでは大学生に対して2ヶ月のインターンを提供していました。大学生にとって実りあるインターンするために、インターン先の方々に対して、紹介する大学生に合わせたインターンの内容のご提案をさせていただきました。その結果、振り返り報告会において学生アンケートで、たくさんの学びを得たと回答をいただきました。こういった経験から、各企業に対して多くのソリューションを提案できると考えております。

『私には、企画提案力があります。』
⇨①の結論です。予め話す結果を確定させることで結果に向かって、②〜④の物語が進んでいくことを容易に想像できます。
小説などでは物語の起承転結が重視されますが、面接の場では物語は自らを表現する補足情報でしかありません。


『大学1年生から2年生までNPO法人ドットジェイピーに所属していた経験があり、そこでは大学生に対して2ヶ月のインターンを提供していました。大学生にとって実りあるインターンするために、インターン先の方々に対して、紹介する大学生に合わせたインターンの内容のご提案をさせていただきました。』
⇨②〜④の物語部分になります。ここでは、③の課題は提示していません。
<例2>で課題提示バージョンをご紹介します。

<例2>
記事が一記事ずつあり、それぞれの記事URLを一つずつアナリティクスに入れなければなりませんでした。こうした単純作業で時間が無駄になり、生産性がとても悪い状態になっていたため、GAS(Google Apps Script)を使って簡易的な分析表を作り記事URLをまとめてアナリティクスに投下し、PVなどの情報を引っ張ってくるようにしました。その結果、1時間ぐらいかかっていた分析時間が30分ほどで終わるようになりました。

『単純作業で時間が無駄になり、生産性がとても悪い状態になっていた』
⇨③の課題部分になります。課題をGASという解決方法によって、④『1時間ぐらいかかっていた分析時間が30分ほどで終わるようになりました。』という結果を得ることができたというものです。
結果に関しては、数字を入れると良いでしょう。
具体的に想像しやすく、相手に理解してもらいやすいです。


<例1>に戻ります。
『こういった経験から、各企業に対して最適なソリューションを提案できると考えております。』
⇨ここは結構曖昧に紹介しました。
⑤の貢献部分は、受ける面接によって違ってくるはずだからです。
ここでは、企業分析が非常に物を言う場面。
その企業が、どんなものを提供しているのか?やどんな価値観で仕事をしているのかということを参考に、こういった経験(②〜④)からその提供に私は役立つ!ということを伝える部分になります。
しっかりと企業分析を行いましょう。

さて流れについてはご理解いただきましたか?

上の例文、私が実際に使っていたとはいえまだまだツッコミどころがありますね…(笑)

<例1>
私には、企画提案力があります。
大学1年生から2年生までNPO法人ドットジェイピーに所属していた経験があり、そこでは大学生に対して2ヶ月のインターンを提供していました。大学生にとって実りあるインターンするために、インターン先の方々に対して、紹介する大学生に合わせたインターンの内容のご提案をさせていただきました。その結果、振り返り報告会において学生アンケートで、たくさんの学びを得たと回答をいただきました。こういった経験から、各企業に対して多くのソリューションを提案できると考えております。

実際に突っ込まれたところはこういったところになります。
つまり、抽象的すぎるのです。
パッと自己PRをしろと求められれば、コレでいいかもしれませんが、1対1などといった小規模面接の時この辺深堀りされます。

そこで大切なのが…

リアルな体験を描くこと!

よく、就活本や受かると書かれたサイトを参考にして自己PRを考える人がいます。
ただ、当てはめるだけではいけません。

面接では、必ず抽象から具体に求められます。
抽象的な自己PRをしたあとに、必ず面接官から具体的に答えるように質問がきます。
なので必ず、自らのリアルな体験を文章化しましょう。

リアルな体験だからこそ、語れる具体性の伴った答えがあります。

例文で、バイトのことが書いてあるから自分のバイトで当てはめていこう。。。というような考え方では

リアルな体験を描くには、自己理解がとても重要。

今まで、自分ってどういうポジションだったんだろう?
どんな性格かな?
この性格って、何がキッカケだったんだろう…?

こういった過去のストーリーから、自分を整理し、先程ご紹介した「自己PRフレーム」を組み立てていくことが大切。

リアルな体験、実際に自分が心から感じたことでなければ
抽象的な自己PRに終わってしまいます。

つい詰められて答えることができず、ただ表面的なものに過ぎなかったことが面接官にバレてしまうのです。

自己PRには自己理解がとても重要だということは、わかっていただけましたか?

未来から逆算した自己理解

先程、自己PRには自己理解が重要だとご紹介しました。

自己理解は過去から作り上げるのが一般的。
もう一つ、未来から逆算することも大切です。

自分がどういう事をしていたいのか?
どんなキャリアを歩んで行きたいのか?

未来のあるべき姿から今の自分を逆算していくことで、自己理解に深みが出て、結果として自己PRにも深みがでます。

将来が定まっている人ほど、

自分がどう貢献していきたいのか?
そのためにどんな事をしてきたのか?

をより具体性を持って話すことができるというわけです。
例えば<例1>のソリューション提供がエンジニアであった場合、どういうエンジニアになりたいのか?によって、提供したい価値が変わっていきますよね。

RPAエンジニアとして働き方改革を推進していきたいと思ったら
その会社が提供しているRPAツール(どんな特徴があり価値提供をしているのか?)を使って、こういった場所に、どういうソリューションを提供したい。となっていくはずです。

【まとめ】面接官は敵じゃない。一緒に働く仲間。ありのままの自分を伝えよう。

ここまで、自己PRについてご紹介してきました。
表題覚えていらっしゃいますか?

『自分って何者…?』 “自己PR”は「ただPRすればいいってもんじゃない。」ということ

でした。

自分をただPRするのではなく、わかりやすくリアルな体験に基づくPRをするように心がけましょう。
必ず深堀りされます。
具体的に説明できないものは、ボロが出ます。

このリアルな体験を描くには、自己理解が欠かせません。

自己理解は過去から今の自分を見つけるのが一般的。
それだけでなく、未来から逆算して今の自分の立ち位置を理解することも大切。
自己理解に未来志向を取り入れることで、その会社に入って「何がしたいのか?」が明確になるため、面接官に対する自己PRに深みが増すというわけです。


企業のために取り繕うのはやめにしましょう。
相手は一人の人間であって、これから一緒に働くかもしれない仲間。
嘘をつくのは大変失礼ですし、いつか痛い目に遭います。

今回ご紹介したようにわかりやすく伝える努力をした上で、しっかりと自分の中にリアルなストーリーを持って、面接に挑みましょう。

面接官は意外とあなたのリアルな姿を見たいと思っていますよ。