道の駅を考える
先週末、道の駅について考えるために、参考ケースとして紹介をうけた栃木県は益子町の道の駅を訪れました。
１．茅ヶ崎に道の駅をつくるという計画
茅ヶ崎市では、道の駅の建設が計画されています。
圏央道から新湘南バイパスを経て、終点となる国道１３４号線に降り立ったところに、現在は柳島スポーツ公園があり、道を挟んで隣接する形で道の駅が建設される予定となっています。
コロナの影響で道の駅の整備計画が大幅に先送りになりましたが、しかしながらコンセプトや内容はまだまだ詰めるべき点が多いようで、期間延期はまちの未来にとってはポジティブなことだったと思います。
２．なぜ益子町の道の駅を参考にするのか
その道の駅を、誰が、どのような形で運営をするのか、どのような施設になるのか、まだ決まってはいません。地元資本で建設・運営がされた方が良いというのがローカルファーストの考え方だと思いますが、地元民が良いと思うことが必ずしも市外の方々に魅力的に映るかというとそこは違った見方も必要だと思いますので、この点をいかに乗り越えて、かつ、茅ヶ崎プライドを失わない道の駅を実現すること、そして、「現在の茅ヶ崎市がこうだからこのような道の駅を創った」ということではなく、「未来の茅ヶ崎はこうあるべきだからこのような道の駅を創った」と未来志向であるべきだと思います。
とはいっても、道の駅というものを掘り下げて考えたことがない私は、勉強のために栃木県の益子町にある道の駅に行ってきました。ここの道の駅が、とても参考になるとアドバイスをいただいたからです。
３．こんなところだった
道の駅ましこは、田園が広がる景色の中に調和する形で運営されていました。
ものすごく大きな施設というほどではないですが、とても賑わっています。
ちなみに、栃木県内には道の駅が２５箇所もあります。
神奈川県には４箇所と考えますと、結構雰囲気が違いますよね。
さて、２５箇所ある中で平成２８年にオープンした益子町の道の駅は、農作物だけでなく、その加工品や、レストラン、益子の工芸品、その他益子産と呼べるようなものがたくさん並んでいて、開放感のある施設内はとても活気がありました。
聞くところによると、市外の方々もさることながら、地元の方々もたくさんいらしているようで、ゆったりとした空気感の中で落ち着いて過ごせる場所のような位置付けなのかなと思います。
４．農作物を売るならＪＡわいわい市場があるし、食を楽しむならばまちに出た方がよい。ただ、その地域をビビッドに感じることができた。
さて、今回こちらの道の駅を初めて訪れましたが、意外にもお野菜がすごく多いかといえば、その前に立ち寄った「ろまんちっく村」という道の駅の方がたくさんあるのかな？という印象でした。この点は一緒に行っていた妻の感想もそうでした。季節や時間帯などもあるとは思いますが、たとえば茅ヶ崎で考えるならば寒川のわいわい市場などの方がずっと多くのお野菜が置いてあるかなと思います。
ただ、レストランは美味しかった。少し強気の値段設定だったのですが、その分確かな料理で、ここは私も妻も満足。
また、施設の外には田園を眺めながら食事をしたり、ゆっくりできるようなテーブルと椅子がたくさんあって、一見すると眺める対象ではない田園風景が贅沢な時間を演出しているような感覚はあります。これは、地域性を非常に生かしていて、道の駅で「過ごす」機能を生み出していると感じます。
そして道の駅の施設そのものは大変立派な建築物でした。
モダンでありながら益子の景色に馴染むあたたかく爽やかなデザインは、地元の方々にも誇れるものなんだろうなと思います。
私自身は建築についても道の駅のあり方についても何かを語れるような存在ではありませんが、その地域らしく、その地域をたしかに感じることのできる場所であるべきなのだろうということは思います。運営しているスタッフの方々の雰囲気からも、そのあたりにプライドを持てているのだろうなと印象を受けました。
これから茅ヶ崎で生まれる道の駅はどうあるべきでしょうか？
地元の私からすれば、是非とも茅ヶ崎を感じまくれる場所であって欲しいなって思います。が、もっというと茅ヶ崎が湘南の玄関にも、箱根への玄関にもなるという立地を生かした器の広い場所だったら良いのかなって思います。茅ヶ崎だけがハッピーではなく、藤沢や鎌倉、平塚や小田原がまちづくりに生かせるような存在になることが、結果的に茅ヶ崎の道の駅の価値を引き上げることは間違いないと思います。
さらに、その道の駅から今度は茅ヶ崎を深ぼる楽しさにつながってほしいし、茅ヶ崎を盛り上げようとする様々な活動にもつながる柔軟さがあると良いなと思います。
と、めちゃくちゃ言いたいことだけいって、今回は閉じます。笑
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