映画評価リベンジ Matrix Resurrection

Matrix Resurrection、昨日見ました。事前にこれと言って何も調べなかったので、「一体どんな風にRevolutions (前作)と繋げたんだろう?今回で完結するのだろうか?」程度の気持ちで見ました。

ちなみにここから先はネタバレが含まれます。ご注意ください。
また私の超個人的な見解、主観的な意見が含まれてます。映画がすごく好きで、批評とかはあまり見たくない、という人もご注意ください。


結論から言います。
一言で言うと、私は微妙!という感じでした。
なぜこの結論が出たかと言うと、ネガティブな印象とポジティブな印象のどちらもが混ざったからです。

私がこの映画を評価する時に着目した点は、ストーリー、キャラクター像、映画の色彩、映画に投影された(と考えられる)現代像です。

まず、ストーリーは総合して考えると良かったです!前作の最後の終わり方が非常にざっくりとした印象だったので、その終わり方自体はすごく好きなのですが、この後一体どうやって話が繋がれるのだろうと不安でした。
ですがネオとトリニティが再度マトリックスのプログラムに操られていたのは面白かったですし、自然な流れだなと感じました。
ネオが世界的ゲームデザイナーなのは本当にびっくりでした笑
ですがこれは本当に私個人の意見なのですが、トリニティ生き返りすぎじゃない?と感じました。
確かにネオと運命共同体みたいな立場だし、ネオ報われないし、需要もあるからなのな、って思ったのですが、トリニティを亡くした葛藤を乗り越えたネオも見てみたい気持ちがありました。

次にキャラクター像です。特に注目したのはネオの人物像で、今回の映画では大分ダサく描かれてるイメージがあります笑(空を飛べずにその場でジャンプした演出めっちゃ好きです笑)
私は今までのネオの超かっこいい救世主の人物像が(良い意味で)壊されたようで、新鮮でよかったです。
ただ今までのマトリックスが好きである人の立場から言わせてもらうと、少しダサすぎ?とも感じました。
たしかに爽快なアクショシーンはありましたが、最終的にはトリニティの方がカッコよく感じました。
ですが私はこの設定好きです。

3つ目は映画の色彩表現についてです。今までのマトリックスは緑を基調とし、彩度を高めた表現方法でした。特徴的で、マトリックスのイメージを固定付ける要素の一つであると思っていたのですごく好きだったのですが、今回はその緑味があまり感じられませんでした。
たしかに昔のマトリックス三部作は古っぽいイメージがあるので、新たな視聴者層(特に若者)を獲得したいのなら清潔な色彩にするのかな、と考えました(万人受け、ってやつですかね)。
ですがマトリックスらしさが欠けたように感じたので、私的にはもう少しその古っぽさを出してほしかったという気持ちがあります。

最後は現代的要素です。これは私の造語なのですが笑、意味は割とそのままです。映画が作られた時代の要素がどの程度、どのように表されているかについてです。
昔からマトリックスの主題として、「現実に背いて生きている人はつまらない人生を送る、操り人形である」というテーマが含まれていると思いますが、今回はそれが特に強かったと思います。
多分見たほとんどの人がびっくりしたであろう、大量のスワームズたちが窓から落ちてくるシーンは私にとっても強烈でした。
あれはきっと、社会の制度などの様々な縛りに囚われて生きている人間がその現状に耐えきれず自殺していく様子を表していたのでしょうか。
または人の言いなりになっているような人間は窓から落ちろと言ったら落ちるくらい能無しだ、とでも言いたいのでしょうか(少し過激な表現ですみません)
また、マトリックスに対抗するものとして新たな世代が登場していたのも良いと思いました。
色彩では昔のマトリックスがいい!とか言っていましたが、内容的には新たなものを取り入れた新マトリックスは今らしくて好きです。

何故か1000文字を超える若干長文気味の文章になってしまいましたが、これが私がなぜ今作のマトリックスを微妙だと捉えたかの理由でした。
期待が少し大きかったからあまり良く感じなかったのかもしれませんが、映画的には面白かったです。

皆さんぜひ観ましょう!!!!


追記
今回は前回の反省を活かして他の人の評価を一切見ずに評価できました!
ただ自分の気持ちを言葉に表すのがすごく長くなっているのが気になりますね。
もう少し端的に話したいものです。

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