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6−0からのバント〜仕事に通じること〜

 昨日、11月5日に阪神タイガースが38年ぶりの日本一に輝きました。阪神ファンの皆様、本当におめでとうございます!!

 私は阪神ファンでもなければ、普段プロ野球を見ることすらほとんどないのですが、昨日の第7戦はずっと中継を見ていて、その中で個人的にとても印象に残ったシーンがありました。それは、先発のあの人の好投でも(素晴らしかった)、低めの球をホームランに持っていったあの人のバッティングでもなく(これも素晴らしかった)、6−0と大量リードにも関わらずバントをしたシーンでした。

 仕事にも通じるような学びがあると感じた次第です。

注)野球の戦術論や個別のチーム/監督の方針について、どうこうというわけでないので、あしからず。

指揮官が妥協してはいけない

 一人の観客として見ていると、「さすがにもう勝敗は決まっただろう」と思いたくなる点差でした。もしかすると、選手の心の中にも、そういう気持ちが1%くらいはあったかもしれません。
 しかし、指揮官(監督)が、そこで気を緩めず、初志貫徹でやりきったというところにビジネスに通じる重要なものを感じました。おそらく、チームとして日本シリーズだけでなくシーズン中からこういった戦略・方針でやっていたのだろうと推測しますが、ビジネスのシーンでよく言われる話として、何か新しいことに取り組んだときに失敗する大きな要因の1つは、徹底的にやりきれなかったこと(要は詰めが甘い)だったりします。
 しかし、指揮官(組織で言うと部門責任者やチームのリーダーでしょうか)側に立つと、その「やりきることの重要さ」が分かっているにも関わらず、時折、「(チームメンバーが)ここまで頑張ってくれてるんだから、もうこれ以上言わなくてもいいだろう」と妥協してしまいそうな気持ちになることが往々にしてあります。ただ、そこで安易に妥協するのではなく、あくまで最終的な成果を出すように組織やチームをリードするんだということにこだわって、そのために必要なことを突き詰める執着心は、重要なんだなと改めて感じました。

常に未来のことを考える

 このシーンを見たときの第一印象は、あと数回しか相手チームの打順は残っていないし、これだけの得点差がついているのだから自由に打たせてもいいのではないかということでした。
 しかし、それはあくまでこの試合だけを切り取った考えだなとも感じました。今シーズンはこれが最後の試合だが、チームとして来季以降も戦っていくことを考えれば、この試合だけ勝てばいいのではなく、チームとしての規律・統率を最後まで守り続けることは未来につながる選択肢だとも感じたのです。
 こういう点での油断もしくは近視眼的な割り切りはビジネスでも起きがちだと思っていて、「今月の営業予算はもう達成したからまあいいか」とか「今期の採用目標は到達したから多少問題はあったけど気にしないでおこう」など1年・1ヶ月・1日などのある意味自分たちの都合で決めた期間の目標に過度に気持ちがいってしまい、長期的にみれば大事なことを見失うということは結構起きがちだと思っています。
 その意味でも、シーズン最後の大舞台でも規律を守ったこのシーンは未来を見据えた大事な選択なのかなと感じました。

最後に

 完全に阪神優勝の勢いで書いてしまいましたが、スポーツとビジネスは色々な面で共通点が多いなと思いました。

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