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蛇腹と蛇足と長蛇の藪蛇

アコーディオンを久しぶりに引っ張り出し練習中。鍵盤アコーディオンでずっと練習していたのだが自分の脳(ミスター移動ド思考)にはボタンアコーディオンの方が合うだろうなと思い、500円玉貯金を繰り広げている。アコーディオンってマジで高いから。八尾に家が建つくらい高い。毎日少しずつ頭の中と手がリンクしていく感触はブズーキとはまるで別。ブズーキは弦楽器ということもあり、チューニングにさえ馴染めばそこそこレコーディングできるレベルになる。

自分にとってこの楽器の一番の魅力は歌いながら弾けるということ。弾いてる時に鍵盤やベースボタンも目視できないので完全に手の感触や勘で演奏するのも素敵だ。音色自体はハーモニカ(厳密には違うけど)だしベースボタンは5度並びだからとてもブルース。こんな性格でこんな時代まで生きてしまったというのに、フォーム矯正の過程を楽しめているのはもしかすると幸せなのかもしれない。

「つながり」というものの距離感に革命が起こって久しい。遠くの人へ自分の音楽が届くのは掛け値無しに喜ばしいし、その感覚もこうして共有することもイージー。が故に、遠い場所での悲劇に対しても少し食らってしまうことも当然増えたのではないか。看過できないことに対して「発言しない=無関心」という図式が簡単に成立してしまう。SNSは特に発した側に無条件な優位性が生まれがちだ。「なんか嫌」は「なんか嫌」なまま抱え続けるのもまた一つの生き方だということは、あまりの純度の高さか、或いは気兼ねなく蔑ろにできる所為か無視されがち。はなから丸出しの下着には誰も興味がないのだ。(ピーピカチュ!)

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