メンズの着こなし、参考のコレクション

2020年秋冬メンズコレクションが終了しました。
全部ではありませんが、好みのものだけかいつまんで見ました。

皆さんもご存知のように、メンズのコレクションの多くは、「いや、これはないだろう、着ないだろう」というものがほとんどで、ウィメンズ以上に日常生活の参考にはなりません。

けれども、だからといって、無視すればいいかというと、そういうわけでもなく、ここで発表されたシルエットやデザインのバリエーション、傾向は二、三年後に一般の市場にも広がっていきます。具体的にみんながグッチのルックみたいになることはありませんが、その傾向の影響は受けることになります。

そこで、ほとんど、いや、着るものないわという中で、参考にするといいと、私が考えているコレクションをいくつかご紹介しますね。

これはAMI という名前で活動しているAlexandre Mattiussiのコレクション。以前はAMIparisまでついていたので、おしゃれなパリジャンの日常着といった感じのコレクションをいつも発表しています。

コレクションを見てみると、どれも普通です。コレクションをやる意味がよくわからないかもしれません。ではどこが見どころなのか。それはシルエットです。メンズは特にジャケット、パンツ、タートルネックセーター、シャツ等、デザインそのものはあまり変化がありません(変化を強調すると、グッチのようになり、一般の人が着るものではなくなります)。

AMIのコレクションをよく見ると、ジャケットやコートの身体に対する大きさ、パンツのウエスト位置、タックの分量、丈などが、ほんの少しずつ新しくなっていることがわかります。

ふつうのアイテムばかりなので、色合わせもごく普通です。3色以内、もしくはグラデーションです。

最後に特徴的なのは、今回の場合、マフラーの合わせ方。黒いジャケットに、黒と白の長いボーダーマフラーを合わせることで、ちょっとだけおしゃれな感じを出しています。

次にお勧めなのは、Officine Generaleです。

こちら、画像は少ないのですが、ソルボンヌの学生たちをモデルとして使ったコレクションです。(インスタグラムで検索すると、ほかの人がショーの様子をアップしています)。

こちらもごくオーソドックスなアイテムだけ。そしてAMIと同様に、
見どころはシルエット、そして色使い、小物使いです。

この2つのブランドどちらとも、おしゃれが行き過ぎることもなく、ごく日常的に着られ、かつどこへ行っても恥ずかしくない小ぎれいな格好です。

日本の皆さんはここら辺をチェックして、シルエットや色、小物使いを学んで、自分に取り入れるといいと思います。幅広い年齢がこれでいけます。

ウィメンズも同時に出てきますので、女性の皆さんもチェックしてみてください。


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